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カテゴリー「農業者への道」の記事

2018年10月14日 (日)

下町ロケット~いよいよ農業へ

大好きなドラマの「下町ロケット」が、ついにきょう第2弾の放送開始と聞きました。しかも、今回は農業分野だそうですね。
 
阿部寛さん演じる佃航平の言葉は、とても素敵です。
原作は読んだことがないのですが、作家の池井戸さんなのか、担当の放送作家さんの言葉なのか、印象に残るセリフがたくさんあります。
 
「難しいからこそ やる価値がある」

「どんな難問でも 必ず答えはある」

「挑戦すれば 答えは見つかる」
 
いまの日本は、食糧自給率38%(平成29年、カロリーベース)
 
先進国の中で、もっとも低く、しかも段違いに低いレベルです。これで本当に先進国と言えるのか、私はとても疑問に感じています。食べ物の弱みに付け込まれて、日本はいつまでたっても自立できないのではないか、と思うからです。

日本の農業は、直接食べる食糧の輸入だけではなくて、肥料のほとんども輸入に頼っています。ということは、本当の意味での食糧自給率は、ひょっとすると10%もないのかもしれません。(むしろ数%?)

まずは、肥料がなくても作物ができる自然農法のさらなる研究

そして、肥料栽培を続けるにしても、100%の肥料の自給

この2つをやり遂げてこそ、私たちは子供たちに未来を残せるのだろうと思っています。

「難しいからこそ やる価値がある」

「どんな難問でも 必ず答えはある」

「挑戦すれば 答えは見つかる」

来年春には、いよいよ鶏の飼育にチャレンジしたいと考えを巡らせ中です。エサは、自社農場で100%自給。そこで採卵する「完全な自然卵」と廃鶏する際の「健康な鶏肉」。そこで出てくる鶏糞の有機農業への転用。

これは、自然農法が実現するからこそ、次のステップとしての養鶏が成立するのです。なぜなら、100%のエサの自給は、自然農法が前提だからです。
 
とはいえ、これは建前で、私が「完璧な自然卵の卵かけご飯を食べたい」という下心のほうが本音です。(^^) ただし、養鶏にはある程度の資金が必要なので、どうしようか悩んでいます。どなたかスポンサーになっていただけないでしょうか……

2018年9月21日 (金)

“奇跡のリンゴ”のその先~町田農園

Kimg1540世の中は広い。上には上がいる。

当たり前のことですが、つい最近、久しぶりにこのことを実感しました。

自然農法のリンゴ栽培にチャレンジして40年。一念発起して山を開拓した広大なリンゴ農園は35年の歴史を誇ります。

長野県松川村のリンゴ農家、町田登さんと幸子さんご夫妻にお会いする機会をいただきました。本当にどんなご縁なのでしょう。とても刺激的で、またほっと安心するような時間を過ごしました。

肥料も農薬も使わない──自然農法のリンゴは、いままで青森県の木村秋則さんがもっとも古いのかと思っていました。ところが、町田さんご夫妻はさらに昔から、この自然農法に向き合っていたのです。

もちろん、リンゴは美味しいし、これまでのストーリーをうかがうと、ひとつひとつが「なるほど」と胸にしみてくるのです。

1. すべてが無農薬ではない。
町田さんのリンゴは、すべてが無農薬ではないそうです。「いま言えることは、リンゴは品種だということ」。つまり、農薬を使うかどうかは品種によって異なるそうです。原種に近いほど、病気や虫食いに強くなる。
 
2. 世界中からさまざまな品種を取り寄せて品種改良する。
グラニースミスという品種があるそうです。病気に強い。これをもとに、品種改良された樹もあるそうです。種から品種改良し、台木に接ぎ木をして、収穫を早めるのです。一本の台木にいろいろな品種の枝が接ぎ木されている姿に感動しました。

3. 肥料はなくても大丈夫
そもそも、町田さんは「無農薬」を目指して山を開墾したのですが、時間とともに「肥料は必要ない」という結論に達したそうです。しかし、病気や虫食いは、その年の天候によって全然違ってくるそうです。なので、「長雨のときは、どうやってもカビが生えてくるから、最小限の農薬は仕方がないと思っている」そうです。放っておけば葉っぱが落ちて、実がならないので、仕方がないのです。

私が感動したのは、農薬を使うと、微生物も含めて生態系を壊すのではないかと心配しますが、その後も肥料など使わず農園を維持できているのです。町田さんの長い経験上、「何をどのように使えば、悪影響がない」という判断ができるということでしょう。

私は、これから果樹にもチャレンジしようと考えています。昨年春に植えたモモ、ナシ、リンゴ、ミカン、レモン、アーモンドのうち、ミカンとレモンは冬の寒さで枯れました。モモがもっとも生育が良く、小さいながら美味しい実をつけてくれました。ナシ、リンゴも順調に育っているように見えます。アーモンドは、植えた場所が悪かったのか、なかなか成長しません。

(モモの苗木2本のうち、1本については、よほど土壌との相性が良かったのか、信じられないスピードで成長を続けています。本当に不思議な現象です)

来春には、ブルーベリーを植えようと計画中です。

千葉県我孫子市の本社農場では、もちろん農薬を使うことは考えていません。しかし、「何をどのように使うと、生態系を壊さずに作物を育てらるか」という柔軟な考え方も、とても大事な気がしました。

いま、発想の基本にあるのが「多様な生態系」という考え方です。同じ品種の作物をまとめて栽培するときに、虫食いや病気が起きやすいように思うからです。

自然農法のビジネスを軌道に乗せるために、どんな品種をどのように作付していくのか、まだまだ研究課題は山積みです。

逆に、Haluの大型プランターなど、場所が狭くなるほど野菜は問題なくしっかり育ってくれることも分かってきたので、こちらの事業も面白いです。コンクリートの上に設置したプランターで、ものすごく良く作物が育っています。

2016年11月12日 (土)

Halu農法講座を開きます

大変遅くなりました。第1回Halu農法講座の日程が決まりました。概要は以下の通りです。

日時 11月26日(土)9:00~12:00、湖北地区公民館(千葉県我孫子市)&本社農場
内容 Halu農法の考え方や家庭菜園での具体的な実践方法、本社農場見学
参加費 5,000円
定員 20名
*自家採種のダイコン種と、畑の小松菜をお土産に差し上げます。

具体的な内容、申し込み方法は追ってご案内いたします。

このところブログの更新もなかなかできず、申し訳ありませんでした。Halu農法の取り組みは、以前のように夢を語る段階から一歩進み、今年に入って具体的に事業が進んでいます。

東京のスーパー福島屋さんの福島徹会長が提唱する新しい食文化のあり方を「F-design(エフ・デザイン)」といいます。11月18日、19日に東京国際フォーラムで「オーガニックライフスタイルEXPO2016」という大きなイベントが開かれ、そこでF-designは公に発表される予定です。

そしてF-designの根幹を支える取り組みとして、Halu農法の事業も発表させていただくことになっています。ぜひ、多くの方にお越しいただき、新しいライフスタイルの提案をご覧いただきたいと思います。

エキスポでは、Halu農法の取り組みをご案内する小冊子もご用意しています。私も2日間、現地のブースにおりますので、お越しの際には、ぜひお声かけください。
*EXPOはインターネットで事前登録すれば、どなたでも無料で入場できます。オーガニックのさまざまな商品も買うことができるようです。

EXPOの翌週には講座を開きますので、ぜひ、多くの方にHalu農法の実際を体感していただこうと思います。講座は、これからどんどん企画していきます。

2016年9月20日 (火)

貴重な出会いに感謝

このところ、栃木県那須地方に出かける日が多くなっています。この秋から、Halu農法の畑を大々的に広げるプロジェクトが始まっているからです。だいぶ具体化してきたので、少しずつブログでもご報告できるようになってきました。

まずは約2haの農地から始まり、数年のあいだに50ha規模に広げる構想です。この那須のプロジェクトは第一歩で、同じように全国に展開していく壮大な計画です。といっても、遠い未来の話ではありません。具体的には4年後の東京オリンピック・パラリンピックで、各国の選手や観光客に、安全で美味しい農作物を提供することが目標です。

このプロジェクトの中心にいらっしゃるのは、以前に何度かご紹介している株式会社福島屋の会長である福島徹さんです。マスメディアにもよく登場する方で、日本の食を根本から良くしていくために全力を注いでいらっしゃいます。(福島さんのご紹介はこちらに⇒

昨年秋に初めてお目にかかり、Halu農法の可能性を高く認めてくださいました。私のほうは特許を取得したばかりで、これから実用に耐える技術に高めていこうという、まさにそんなタイミングでした。それから、じっくりと準備を進め、この秋からいよいよプロジェクトを進めていくことになります。

201609173_2201609171先日、那須に出かけた際、とても素晴らしいご縁をいただきました。青森市で自然栽培のお米や野菜を作られている福士英雄さん、栃木県塩谷町で有機米を栽培している杉山修一さん、そして福島さんのコミュニケーションの場に、私も同席させていただきました。

写真(左)の右が福島さん、中央奥が杉山さん。写真(右)手前左から福島さん、福士さん、私です。福士さんは、仲間といっしょに100haの田んぼを経営している大農家。うち、自然栽培の田んぼは3haほど。畑で数種類の野菜も自然栽培で作っていらっしゃるそうです。杉山さんは、美味しい有機米をつくる名人ですが、最近、無肥料栽培にもチャレンジしていて、成果を上げていらっしゃいます。

201609176福島さん、福士さん、杉山さんの会話は、一瞬たりとも聞き漏らせない濃い内容でした。これから那須の農地を広げていくにあたり、もちろん野菜だけでなくて、米や小麦も視野に入れています。私も将来は米や小麦の栽培技術にも挑戦したいと考えているので、このときの話は、私とって本当に刺激的でした。

話の中身は、難しいことがたくさん含まれていて、私の頭ではすぐに消化しきれないのですが、方向としては、日本の未来は明るいのだと直感しました。

それにしても、いま、食にかかわるすごい人たちが、文字通り有機的につながり始めています(福士さんと杉山さんはこの日初顔合わせ。コーディネーターは福島さん)。それも、生産、加工、販売といった枠を超えて、どんどんネットワークが強化されています。私もその中に加えていただき、心から感謝しています。

那須の取り組みについては、折に触れてご紹介していきます。

2016年7月12日 (火)

常識がひっくり返る面白さ

Kimg0047このブログで紹介している技術をHalu農法(ハルのうほう)と呼んでいます。●●農法と書くからには、それなりの覚悟と周到な準備をすすめ、特許を取得し、商標登録し、実際に野菜を作り、出荷して売り上げを立てるという点で、確実に成果を積み上げています。

2016年の年始のご挨拶に対し、「食料生産をお遊びでやらないで頂きたい。」と手厳しいコメントをいただくこともありましたが、最近では、畑を訪れ、目の前で生き生きと育つ野菜を見る方たちは、どなたも憑きものが取れたような晴れやかな笑顔を見せてくださいます。

そして、みなさん同じようなことをおっしゃいます。「自分の常識がガラガラと音を立てて崩れていく」と。それをとても嬉しそうに。

いまの畑は、Halu農法の現時点での完成形をしています。人間は、ただ種を播くだけで、単一品目を大量に栽培することができる。もちろん、肥料も農薬も、植物系の堆肥や雑草、あるいは培養した微生物やミネラルも、一切土の中に入れません。必要がないからです。

提携農場のほうも、ほとんどの方は農業未経験者ですが、ちゃんと成果を上げています。

今年は、とくに農業分野で大きな変化が訪れています。従来の技術の延長で頑張ろうとする流れがある一方、まったく新しい概念で食文化を創造していこうといううねりが起きています。食文化というと漠然とした感じもありますが、その基盤になっているのが、「新しい生産技術」です。Halu農法は、その一端を担うことができる技術だと考えています。

実はいま、プランター栽培の実験を続けています。ものすごく順調です。早ければ秋口にも商品化できるでしょう。都会のマンションのベランダで、安全で美味しい朝採り野菜を食べることができます。

種を播き、水やりするだけ。何も入れず、半永久的に栽培できる夢のプランターです。(プランターの形状に工夫があるので、実用新案の出願をする予定です。)

この技術、きっと植物工場に応用できるはずです。

液体肥料はいらない。だから薬も使わない。部屋を無菌状態にする必要はない。水と光だけで健康で栄養価の高い野菜が育っていくのです。大都市の地下に農場を開いても良さそうですね。

これからの日本は、本当に面白くなると思います。

(写真は、今朝のスイカです。やや遅めですが、あちこちで雄花が咲き始めました)

2016年7月 4日 (月)

オリンピックの選手村に、なんとしてでも食材を届ける!!

 世の中は、停滞しているように見えても、地殻変動は起きています。まもなく、すごいプロジェクトがスタートします。キックオフのイベントをご紹介します。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、選手の食事の問題が、関係者のあいだで大騒ぎになっています。

日本の農産物の安全基準が、諸外国に比べて甘すぎる!?

このままだと、EUなど安全基準に厳しい国は、自国から食材を東京に運んで来ることになりかねないそうです。

それでは、日本のメンツが立たない!?

で、どうするのか?

その解決を託されたのが、「オーガニック・エコ農と食のネットワーク(NOAF)」という組織です。7月16日に設立記念シンポジウムが法政大学で開かれます。

この組織の全貌が明らかになるのは秋ごろかもしれませんが、食の安全、食の未来に関心を持つ人たちは、喜びに満ち溢れるかもしれません。

さて、Halu農法との関わりは?

なんとしてでもこの潮流に乗りたいと考えています。2020年まであと4年。とってもわくわくしています。(^^)

2016年6月16日 (木)

福島屋さんの取り組み

4億年野菜のカブが都内に店舗を持つ福島屋さんで販売されていることは、以前の記事でご紹介しました。きょうは、その福島屋さんの会長・福島徹さんについてご紹介します。最近になって、すごい経歴とすごい人脈を持つ方であることがわかってきて、私は身を引き締めているところです。

昨年9月、私の知り合いのご紹介で、福島さんが畑に来られて以来、ご夫婦で何度もこちらにお越しくださっています。とても気さくな方で、しかも思慮深い。以前から歩屋の取り組みを支援してくださっているスーパークランデールの川田裕司社長から、「あの方は、スーパー業界で知らない人はいない方なんですよ」とうかがいました。

今年に入って、福島さんの築いた人脈の面々にお会いする機会ができ、そのすごさに圧倒され始めています。

農業の世界では、「奇跡のリンゴ」で一躍時の人となった青森の木村秋則さんが、できたばかりのリンゴ(まだ質が悪かった時代のリンゴ)の販売に苦しんでいたとき、最初に「売りましょう」と引き受けてくれたのが福島さんなのだそうです。

ここで紹介するにはあまりにも大きな人なので、とても書ききれません。ですので、最近アップされた動画をぜひご覧ください。福島さんの取り組みが簡潔にまとめられています。

さて、最後にHalu農法との関係でエピソードをひとつ。昨年秋から、福島さんは自宅の庭の畑でHalu農法を実践されています。「いきなりジャガイモの茎が2倍の太さになった」とびっくりされていました。他の野菜も予想以上に育っているとのこと。ご自分の実体験から、Halu農法を応援してくださっています。

とてもありがたく思っています。

2016年6月12日 (日)

商標が認められました~四億年スイカ&四億年野菜

このたび、「四億年スイカ」および「四億年野菜」が商標として認められました(特許庁から登録査定という通知書が届きました)。すぐに登録手続きを済ませます。これで、晴れて四億年スイカ、四億年野菜が登録商標になります。

四億年野菜が安心安全の代名詞として世間に認められるように精進いたします。

2016年4月27日 (水)

北海道の勉強会

先日、北海道の生産者の勉強会に招かれて、Halu農法をご紹介してきました。その様子をまとめた記事が掲載されたサイトがあります。

北海道の優良野菜や加工品を扱う株式会社リンク・ステーションという会社のサイトで、「やっぱし北海道ファーマーズクラブ通信Vol.15という記事です。とてもありがたく思います。

この一、二か月で農場はさらに多く、大きくなる予定です。全国のさまざまな地域に生産地が増えるほどに、Halu農法はどんどん洗練され、パワーアップしていくでしょう。

2さて、自社農場で栽培しているカブを間引きした写真をアップします。これより大きいもの、小さいものがありますが、この写真のものが平均的な大きさです。あと一か月待たずに出荷できると思われます。間引きしたものをその場で食べてみると、とても甘くて瑞々しい味。

カブは約15,000株。新たに発芽したものは約20,000株。日に日に大きく育っています。そしてさらに播種したばかりのものは約10,000株分。本日夜の雨で発芽してくれるでしょう。

カブ栽培は初めてなので、無事収穫できるものは、このうち何割かだとは思いますが、それでもかなりの量になるはずです。これを漬物に加工しようと考えているところです。

2016年3月 7日 (月)

特許庁の知財ポータルサイト

このほど、特許庁の知財ポータルサイトに、Halu農法の特許を取得した歩屋の紹介が掲載されました。

特許は昨年7月に取得したのですが、特許庁から委託を受けて知財活用支援を行っている千葉県発明協会に、とてもご尽力をいただきました。その支援事例として紹介されているものです。

たんにHalu農法の紹介というのではなく、今回の特許申請がいかに難しいものであったのか、担当者のコメントも加わって、興味深い内容になっています。これを読んでいると、Haluの技術がある程度形になっていった道のり、そこから特許出願や審査をクリアするまでの高いハードルを思い出します。

特許の取得は、このサイトに書いてある通り、これまで見向きもしなかった人たちが、じっくり話を聞いてくれるようになった、という大きな成果を得ることができました。なにより、「無肥料栽培は可能である」という私個人の肌感覚ではなく、「データと文章で論理的に表現できる技術である」と証明されたことが嬉しいところです。

あとは、野菜をつくるのみです。