フォト
無料ブログはココログ

« 2019年9月 | トップページ

2019年11月

2019年11月14日 (木)

サバイバル農業 ~ 仲間を募集

2019年の世界的な異常気象は、まだ日本ではほとんど知られていないし、99.9%の日本人が無関心であるかもしれない。しかし、気付いている人はいる。ここ数年、いや昨年の秋から始まっている極端な冬の寒波、夏の熱波はさらに深刻さを増している。たとえば、農作物輸出大国であるアメリカでは、今年10月終わりから異常な寒波が続いており(アース・カタストロフィ・レビューより)、まだ収穫が終わっていないトウモロコシや大豆などの被害が予想されている。

*世界中で温暖化がニュースになっているが、NASAはすでに「寒冷化」の将来予測を発表している。

しかも、実際にはアメリカ大陸だけでなく、南米ブラジル、欧州各国、オーストラリアにも熱波と寒波が押し寄せている。当然、食糧生産量は落ち込んでいるはずだ。

なぜ輸入に頼る日本は食糧危機に陥っていないのだろうか?

まず第一に、誰も買わないような粗悪な原料(薬品漬けのひどい作物)が集中して入っていること。

次に、優秀な食品添加物の技術によって、「水増し」&「味付け」で加工されていること。つまり栄養価のない「食べ物もどき」であること。

上記2点は、私の憶測でしかない。しかし、実際に畑に立っている自分の感覚(異常気象で作物ができない)と、加工品を食べたときに五感で捉えた素材の質(臭いや舌先の痺れ、にがみ、食感など)を総合して考えたとき、「いまの日本人はまっとうな食べ物を食べることができていない」と確信できるのだ。

このほか、豚コレラや鳥インフルエンザの発生や、若い世代の「がん」と「白血病」「糖尿病」は、増えることはあっても減ることはない。これは食糧(家畜飼料を含めた輸入作物)の質がどんどん劣化している証拠であると考えられる。

本音を書けば、もはや農薬や遺伝子組み換えが危険だとか、化学肥料は使うべきではないとか、そういった議論で解決できるタイミングはとっくに過ぎ去っている。時代はずいぶん前からサバイバル期に突入しているのだと思う。間違いなく、ほとんどの人間が、健康を損ねて淘汰されていくだろう。

いま、お米と味噌、醤油、梅干しと漬け物という日本古来の伝統食でサバイバルするための計画を進めている。誰かから買うのではなく、自分たちで作る仲間づくりの取り組みだ。もちろん、原料はすべて自然農法をイメージしている。水面下で一人、また一人とメンバーが増えている。この企画は大っぴらには募集していない。いわゆるクチコミだけだ。

「なぜそのことをブログで書くのだ?」と聞かれそうだが、求めている人がいるかもしれないので、「情報の灯台」として、定期的には発信しようと思っている。

いま、農業の道を目指すなら、間違いなく「自給自足」であるし、「肥料や農薬を使わない自然農法」だと確信している。そして、一人ではすべてを作るのが難しいから、役割を分け合う仲間、コミュニティーで自給自足を目指すのが、サバイバルの基本になっていくだろう。もしこの話に興味を持った方がいれば、ぜひ問い合わせていただきたい。

2019年11月 6日 (水)

自然農法の新しいステージへ ~ Haluの世界その24

自然農法は、これからどこへ向かうのか? 理論編の記事は約1年ぶりになるが、ここにきて新しいステージが見えてきたので、まとめておこうと思う。

まず、日本の農業は相変わらず遅れている。たとえば、Haluの世界その8で書いた通り、植物の生態についての誤解が初歩段階で解けておらず、「肥料とは何か」という問いに明快な答えが出ていない。農業人口はみるみる減り、新しい農業へのチャレンジャーも、出ては消え、出ては消え。環境汚染はさらに進み、農地の破壊は続く。

農薬への警戒感から有機農業へのあこがれを持つ人は、おそらく増えているに違いないのだが、植物の生態を誤解したまま参入しても、いずれ行き詰まるのが目に見えている。つい最近も、千葉県内で20年以上バイオダイナミックという有機農業を続けてきた方が、先日の台風(強風と豪雨)で農場が壊滅的な状態になり、年内に離農することを決断した。

とはいえ、現役の生産者が覚醒しないものは仕方がない。日本の農業は、このまま衰退していくことは間違いないだろう。しかし、私も諦めるつもりはないし、自然農法への世間の関心も、以前よりはずいぶん高くなっているかもしれない。

Kimg0498 今回、この記事で伝えようとしていることは、Halu農法はある程度完成し、いよいよ次のステージに向かう準備が始まっているということだ。具体的には、今年の夏にいろいろな野菜を狙って栽培することが可能になった。スイカやカボチャ、キュウリやナス、トマトなどなど。大根はもともと量産の目途がついている。写真は、1畝32株で、4㎏前後のカボチャが約100個収穫できたときのもの。1反に換算すれば1.5tは収穫できる計算だ。千葉県のカボチャの収量は1.2t/反だから、収量は慣行農業をはるかに超える計算になる。

そこで、2020年春からは、有志(新規参入希望者や自然農法を学びたいシニア層)とともに、本格的なHalu農場の経営に取り組むことになっている。土壌改良中の本社農場のうち約6反について、年間の栽培計画や育苗、播種、管理、収穫などの作業も話し合って決め、販売益を分け合う新しい形の営農スタイルを模索する。

これは、Halu農法によって十分に農業経営が成立することの最終的な実証実験と位置付けている。

そして、私自身の次のテーマは、「気候変動に対応する自然農法の技術」を開発することだと考えている。自然農法の研究を始めた8年半前と比べて、明らかに気候が不安定になっていて、4年前に特許を取得したころより、さらに洗練された理論や手法が求められている。なかでも、ここ数年の高温障害と干ばつには、マルチが予想外に効果を発揮したことで、次はどんな気温でも、どんな雨量でも安定して作物を栽培できる技術が、いよいよ必要になってきたということだと思う。

従来の肥料栽培をそのまま続けていても、昨今の豪雨に見舞われたら、おそらくまともな野菜は育たないことが明白であるし、平均気温の上昇によって発生する虫害や病害には、ますます強力な薬剤が必要になってくるから、生産者の健康被害も、土壌汚染も、さらに加速してくるだろう。

新しいステージは、「微生物を見る(想像する)目」を養い、自由自在に仲良くなる能力を身に付けることだと思う。結構楽しみだ。

« 2019年9月 | トップページ