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2019年8月13日 (火)

スイカ 1株に7個~自然界の“増える”仕組み

千葉県我孫子市の農場には、自然農法を学ぶ「学びの農園」を併設していて、自然農法に関心のある方が思い思いに自分の区画で野菜や花を栽培している。自分で苗や種を買ってきても良いし、うちで用意した苗や種を使っても良いことになっている。スイカやカボチャについては、うちで用意した苗を使ってもらっているが、なかには1株に7個のスイカが着果したところもある。大玉サイズからソフトボールサイズまでいろいろだが、おおむね小玉サイズ以上になっている。まだ成長途中だ。

Kimg02731写真は、私が自分で栽培しているスイカを収穫したもの。自家採種8年で、味も良くなっている。ところが、私が自分で栽培管理しているスイカでは、1株に7個も実がついているものはないので、なぜ学びの農園の利用者のほうがたくさんできているのか、不思議な思いはある。というのは負け惜しみで、利用者のみなさんのほうが、単純に腕前が私より上なのだということだろう。ただ、実際問題として、「管理管理」といろいろ手を加えず、放っておくのが良いのかもしれない。

さて、前回の記事では、世界中の昆虫が年間に2.5%ずつ減っているというショッキングな話がテレビで放送されたことを紹介した。番組の構成上、笑いありの楽し気なストーリーを演出していたので、逆に深刻さが伝わりにくいと思った。しかし、実際に2.5%ずつこれからも減っていくなら、おそらく10年後ぐらいには深刻なダメージ、とくに農業部門でのダメージが顕在化するだろう。

そろそろ、私自身も尻に火が着いてきた焦りが出てきている。のんびり自然農法をアピールしている場合ではなくなっているようだ。

農業に関わる人も、環境問題にかかわる人も、いますぐに、問題の本質に気づかないと、このまま6回目の大量絶滅が現実になると思う。その本質とは、「農業や環境を“循環”で捉えることの間違い」だ。いきなりこのように切り込むと驚かれるかもしれない。しかし、これは紛れもない真実だと確信している。

たとえば、「循環型農業」という言葉がある。環境を破壊せず、多くの生命を殺さないよう、循環させなければいけないと。農業での循環と言えば、生えている草を土に戻すとか、生ごみや家畜の糞を肥料に使うとか。では、この循環型農業は、「地球全体の生命を増やしているのか?」を問いたい。


そもそも、循環という言葉には、ものごとがグルグル回って元に戻り、それを繰り返すイメージがある。しかし、回っているうちに、さまざまなロスが出てくるので、循環農業をしても、生命はどんどん減っていくしかないのだ。たとえば太陽光パネルで発電し、その電気で電球をともし、その光で発電して、ぐるぐるエネルギーは循環していくのだろうか? そうはならないことは、たぶん理科が苦手な人もすぐに理解できるだろう。循環は、エネルギーのロスはあっても、決してエネルギーが増えることはない。

もし世界の昆虫が減っている現実を真剣に考えるなら、いま人類がすべきなのは「循環」ではなく、「生命を増やす知恵を実行すること」であるはずだ。とくに、昆虫を減らしている大きな原因が現代農業であるなら、今すぐにでも手を打たないと、取り返しがつかなくなる。「農薬や化学肥料を使わない有機農業ならば、昆虫が減らない」と、多くの人は考えるだろうが、基本的に肥料栽培では生命が増えていく流れを起こすことはできない。インプット100(肥料)⇒アウトプット100(作物)では、生命は増えないのだ。

だから、インプットゼロ(完全無肥料)⇒アウトプット100(作物)の流れを起こせる自然農法が、いまこそ人類に必要なのだと思う。ハル(Halu)農法は、そのための理論と実践力を提案しているのである。

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