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2019年1月

2019年1月22日 (火)

目的地の違う2隻の大型船~もう乗り換えるのは相当難しい

Photoいま、目の前で育っている野菜たちを見ていると、世界情勢なんて関係ないように思われる。確かに自然界の生き物たちは、人間の行う政治や経済活動など関係なく「そこにある」。しかし、異常気象や各地の戦争、難民問題を見聞きすると、「人間社会もいよいよ末期か」と腹をくくる必要が出てたという気持ちになってくる。

もう一つのブログで書いたことだが、大事なことなので、ここでも取り上げることにした。それはグリホサートという農薬の問題だ。発端は、2019年1月29日号の女性自身という週刊誌の記事だった。日本の主要製粉会社が販売している小麦粉から、高濃度のグリホサートが検出されたという。もちろん実名報道だ。
 
グリホサートは、モンサント社(昨年6月にドイツの製薬会社バイエルに買収された)が開発した除草剤で、猛烈な毒性がある。ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤による奇形児の多発はわれわれ中高年の記憶に鮮明に残っている。その枯葉剤を製造していたのがモンサント社だ。

モンサント社は、「人間や動物には無害」という触れ込みで世界中でグリホサートを売りまくった。そして、世界中に重篤な病気をまき散らした。具体的な症例としては、がん、うつ病、心臓病、糖尿病、パーキンソン病、自閉症、流産、早産、奇形児の確率上昇などが指摘されている。とくに若い世代のがんの激増も、このグリホサートに起因すると私は推測している。

記事によると、いずれもパンの原料にする強力粉でグリホサートが検出されている。粉の状態で直接消費者に売る商品にこれだけ多くのグリホサートが入っていて、販売元は何も思わないのか? 各企業のコメントは、いずれも「国が認めている基準内だから問題ない」と。猛毒でも、少量だからいいのだそうだ。これが日本の企業の誠意と真心の表れだとすると、加工用の小麦粉は、さぞ安全な材料なのだろう。(もちろん、これは皮肉だ)

安くて甘くて良い香りのする加工パン。私自身は裏情報が入るので、その情報からすると、とても人間が食べても良い材料ではないと思っているし、実際に買うこともない。とくに日本は、グリホサート入りの小麦粉が15年ほど前から大量に流れ込んでいるというし、グリホサート本体も大量に流れ込んでいる。農協が積極的に販売しているし、ホームセンターや100円ショップでも、子供に買えるよう陳列してある。

また、安いパンの安全性に不安を持ち、自家製パンを作る人も増えているようだが、その材料にそもそもグリホサートが入っているのだとすれば、自分で自分をがんにしているようなものだ。

気にならない人は気にならないし、グリホサート入りのパンを美味しいと食べ続けるのだろう。そしてがんになったら、効果のない抗がん剤や放射線治療に高額な医療費をかけて治療に臨むのだろう。

結局、何が正しいとか悪いとかは個人個人が判断することなので、農薬を否定することはできない。しかし一方で女性自身の記事のように、この日本でもようやくグリホサートにスポットライトが当たり始めたのは、これを問題と思う人が少しでも増えているからだろう。かといって、この記事を導火線にして全国で議論されるようになるのかというと、おそらくそうはならない。

この国は、従来の航路で進み続ける船に乗り続ける人、それとはまったく違う航路の船に乗り換える人、この2つのグループに明確に分かれていくのかもしれない。そして、この2隻の船は、もう互いに乗り換えることができないほど距離が離れてしまっている。それが今年の日本の特徴になるのではないか。

2019年1月 8日 (火)

今年の大仕事~自然農法ノート改訂版にようやく着手

ずぶの素人が自然農法の研究にチャレンジし、大玉スイカの栽培に成功したのが2013年8月のことだった。その秋に水菜やルッコラの量産実験にも成功し、「自然農法ノート」というレポートをまとめた。
 
あれから5年が経った。基本的な考え方は変わらない。が、理論や実践ノウハウはかなり進歩していると思う。そこで、レポートの改訂版を作成しようと思い、昨年から取り組みはじめていた。ところが、書き始めてはボツにし、また書いてはボツ。いったい、誰に向けて、何を書こうとしているのか。情けないことに、この1年間、まったく定まらなかった。
 
昨年末、呼吸を整えて、自分が誰に向けて情報を届けたいのか考えた。ふと浮かんだのは、自然農法の米や野菜を食べて、病気知らずで元気に育つ孫娘の顔だった。いま生まれてきている子供たち、そしてこれから生まれてくる子供たち。彼ら、彼女らのために自分がいま頑張っていることを思い出した。それなら、彼ら、彼女らに向けて書こうと思った。
 
孫娘が12歳になったときに読んでもらうためのレポート。いま、それを書き始めている。
 
前に書いた自然農法ノートは、自分がこの研究の道に入った経緯だけでなく、自然農法の実践者の話、そして自分なりに構築した仮説などをA4判60ページにまとめた。しかし、まだまだ粗削りで、丁寧さに欠けていた。とくに仮説の部分は未熟だったし、無理にこじつけたところもあったように思う。「難しい」という感想もたくさんいただいていた。
 
あれから5年。私自身の内面にもいろいろな変化が訪れている。畑が充実し、自分の技術も少しずつだが上達していることがわかる。5年前は不特定多数の人に「この仮説を聞いてほしい」という欲求が勝っていた。しかし、いまは違う。自然農法は、従来の肥料農法をはるかに凌駕するすごい技術になる。現時点でもいろいろな作物はできるし、未来はさらに技術が進歩していくに違いない。この技術は、間違いなく人類社会を救ってくれる。そう確信しているので、焦る必要はなくなった。
 
以前のレポートでは思いもつかなかったが、自然農法には、成否のカギを握るさまざまな因子がある。たとえば、「風」。さわやかな秋晴れの日、頬を撫でるそよ風は心地よい。しかし、この風について、われわれは何を知っているだろう。風を科学的に調べていくと、とても面白い。そして、風についてある程度のことを知っておかないと、自然農法はうまくいかないと、いまは考えている。
 
ただ「風について学んでほしい」と言葉で言っても仕方がない。12歳の子供のころに戻って、楽しみながら風について知ることができるような、そんな内容も書き加えたいと思っている。ちょうど、孫娘に話して聞かせるように。それなら、理科が苦手な大人にも面白く読んでもらえるのではないか。というより、風についてあれこれイメージを膨らませていると、私自身がとても楽しい気分になる。こんな面白い話は、ひとりでも多くの人と共有しなければもったいないと思うのだ。
 
さて、2019年はどんな年になるだろうか。ここ数年の気象の変化は尋常ではないように感じる。世界的な食糧不足になれば、自給率の低い日本は大きなダメージを受けることになるだろう。サバイバルの心構えが必要な時代は、もうすぐそこに迫っているような気がする。

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