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2018年12月25日 (火)

2018年と3匹の子ぶた

年の瀬が迫り、この1年がどんな年だったか振り返ると、ふと「3匹の子ぶた」の童話を思い出した。原作はイギリス生まれの物語らしい。母ぶたの元を離れ、独立してそれぞれ家を建てる3匹の子ぶた。長男はワラの家、二男は木の枝の家、三男はレンガの家を建てる。この長男の建てるワラの家が、なぜか最近の日本に重なった。

数日前、NHKの朝のニュースで、象徴的な場面があった。まちかど情報室というコーナーに登場した若い母と子。お子さんはハイハイもままならない様子だったから、まだ生後5、6か月ぐらいだろうか。次の場面、その子はソファーを使って、身体をふらつかせながら、つかまり立ちをしていた。その様子を笑顔で見守る母親。そして、その場面を青ざめて見ている私と妻。

そういえば、私も父親になったばかりのころは、「早く立って歩けるようになるほうが良い」と思っていたっけ。しかし、いまは多少の知恵がついたので、早く立たせることがタブーであることを知っている。子育ての専門家は、「赤ん坊につかまり立ちをさせてはいけない」という。赤ん坊は、ハイハイによって体幹を鍛え上げ、筋肉が整うと、自力で立ち上がり、歩行を始める。専門家の一人でもある妻などは、「絶対につかまり立ちをさせてはいけない!」と強い語調で言うので、私はただただ気後れして「ハァ、そんなもんですか」と孫の成長を見守るしかなかった。(まあ、それで良かったのだが) 

近年の子供は体幹が弱いために、よく転ぶし、ケガが多いらしい。幼稚園や保育園の遊具も、昔のものは撤去され、ケガをしにくいものに変わっているそうだ。その様子は、まるで畑の野菜とダブって映る。地上に出ている部分は早く育ち、立派に見える。しかし根が張っていないので弱い。過酷な自然のなかで生き抜くには、本当は身体を支える根っこが大事なのに。目に見えない部分こそ、心を込めて大切にしなければいけないのに。日本の文化は、そこを大切にしてきたはずなのに。

そういったことがここ数日、3匹の子ぶたの物語と一緒に、頭をかけ巡った。いまの日本はどこもかしこも、吹けば飛んでしまうワラの家のようではないのかと。

インターネットの発達は情報の洪水を引き起こしているので、そこから必要な情報を拾い上げることが難しい。けれども、この1年間に、大きな2つの流れができ始めていることが感じられるようになった。簡単に言えば、従来の常識路線の世界で生きるのか、新しい世界をつくってそこで生きていこうとするのか。その境界はいままで曖昧だったけれど、来年はそこが明確になっていくと思う。

少し変わった表現をするなら、従来のニュートン力学の世界か、新たな量子力学の世界か、という2つの流れがもっと明確になっていくだろう。量子力学はすでに実生活にその姿を現しているが、気づいている人はまだごく少数にすぎない。実は、自然農法という技術も、量子力学の思考でなければ筋が通らないことが多々ある。そのことに、私も最近気づけるようになってきた。土の中も、われわれ人間の身体の中も、重力の影響を受けないさまざまな現象に生かされ、守られている。

ひと昔前なら、「お前は気が狂った」と言われたかもしれないし、いまでもそうかもしれない。しかし、2019年という年は、その話が伝わる人数も増えて、それと同時に新しい社会像の輪郭がはっきり表れてくるのではないか。

屁理屈はここまでにして、来年生まれてくる4人目の孫のためにも、美味しい野菜をつくろうと思う。厳しい時代になるけれど、自然はきっとわれわれの味方になってくれるはずだ。

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