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2018年11月 4日 (日)

二択問題。日本の農業はいつまでもつか? A 40年。B 永久。

今か今かと待っていたが、いつまで経っても議論にならない。本当に不思議な国だ。

日本の食糧自給率は年々低下していて、直近の数字ではカロリーベースで38%だという。しかし、もっと深刻な問題がある。それは、肥料の自給率だ。

肥料の3大要素と言われる窒素、リン酸(リン)、カリ(カリウム)は、いずれも天然資源を原料にしている。窒素は石油・天然ガス、リンとカリウムは天然鉱石。日本は3つとも、100%輸入に頼っている。

つまり、本当の食糧自給率はほぼゼロ%なのだ。

そもそも自給率ゼロ%の状態で独立国家と呼べるのかさえ疑問だが、そこに恐ろしい問題が隠されている。天然資源の埋蔵量だ。採掘量から計算すると、原油は40年、リン鉱石が300年、カリウム鉱石が370年だという。
*データはみずほ情報総研より。

肥料の中でも「特に重要」と農家が考えている窒素肥料は、40年後になくなってしまう。仮に天然ガスで延命できる可能性があっても、輸出国がまず外に出さないだろう。

リン鉱石については、「石油より早く枯渇する可能性がある」と一時大騒ぎになり、アメリカは輸出を停止し、中国もいずれ禁輸措置を取ることは必至だ。そうなったとき、日本は選択を迫られる。

餓死か、100%海外からの食糧に頼るか。

しかも、遠い未来の話ではなく、いま生まれてきている子供たちが働き盛りになるころ、確実に目の前に現れる問題なのだ。日本の政治家や食にかかわる人たちは、本当にこのまま放っておくつもりなのか? 本当に気づかないのか、あるいは知らんぷりを決め込んでいるのか?
 
「農業の成長産業化」と政府は言うが、どうも怪しい。というのも、国立大学の農学部の教授や、農水省の外郭団体の専門家など、複数の人たちから、ある妙な言葉を聞いていただからだ。

それは、「日本で(食糧を)作れなかったら、輸入すればいい」という言葉だ。それを聞いて仰天した私は、すかさず突っ込んでみた。「それは、日本の政府は、実は日本に食糧問題はないと考えているということですか?」と。(つまり、食糧自給率を上げようという政策はカムフラージュなのか?という質問)

その質問に対し、いずれも「Yes」だというのだ。

もし、私が新聞記者の名刺を持っていたら、そんな答えが返ってくるはずがない。私が自然農法の研究にとりつかれた頭の狂った人間だと思って油断したとしか考えられない。しかし、狂っているのは、本当に私のほうなのか?

「別に輸入食糧だけでいいよ」という人はそれで良いだろう。しかし、私はそう思わない。子供にも、孫にも、食糧を100%自給する環境で生活をしてほしい。そのためには、肥料に頼らない農業技術が必要なのだ。

もし、自然農法がしっかり普及すれば、家畜の飼料作物も自給できるようになる。すると、自然由来の家畜糞が良質な肥料になるから、肥料栽培もある程度継続できるようになるはずだ。

いずれにしても、肥料原料の輸出国が禁輸の判断を早めれば、それで日本の農業は終了する。そして、肥料原料がいよいよ枯渇したとき、食糧輸入もできないわけなので、我々の子孫は餓死するしかない。

自然農法の研究に課せられた役割は、とても大きいのだ。

*文章をすっきりさせたくて、ですますを改めました。

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