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2018年9月21日 (金)

“奇跡のリンゴ”のその先~町田農園

Kimg1540世の中は広い。上には上がいる。

当たり前のことですが、つい最近、久しぶりにこのことを実感しました。

自然農法のリンゴ栽培にチャレンジして40年。一念発起して山を開拓した広大なリンゴ農園は35年の歴史を誇ります。

長野県松川村のリンゴ農家、町田登さんと幸子さんご夫妻にお会いする機会をいただきました。本当にどんなご縁なのでしょう。とても刺激的で、またほっと安心するような時間を過ごしました。

肥料も農薬も使わない──自然農法のリンゴは、いままで青森県の木村秋則さんがもっとも古いのかと思っていました。ところが、町田さんご夫妻はさらに昔から、この自然農法に向き合っていたのです。

もちろん、リンゴは美味しいし、これまでのストーリーをうかがうと、ひとつひとつが「なるほど」と胸にしみてくるのです。

1. すべてが無農薬ではない。
町田さんのリンゴは、すべてが無農薬ではないそうです。「いま言えることは、リンゴは品種だということ」。つまり、農薬を使うかどうかは品種によって異なるそうです。原種に近いほど、病気や虫食いに強くなる。
 
2. 世界中からさまざまな品種を取り寄せて品種改良する。
グラニースミスという品種があるそうです。病気に強い。これをもとに、品種改良された樹もあるそうです。種から品種改良し、台木に接ぎ木をして、収穫を早めるのです。一本の台木にいろいろな品種の枝が接ぎ木されている姿に感動しました。

3. 肥料はなくても大丈夫
そもそも、町田さんは「無農薬」を目指して山を開墾したのですが、時間とともに「肥料は必要ない」という結論に達したそうです。しかし、病気や虫食いは、その年の天候によって全然違ってくるそうです。なので、「長雨のときは、どうやってもカビが生えてくるから、最小限の農薬は仕方がないと思っている」そうです。放っておけば葉っぱが落ちて、実がならないので、仕方がないのです。

私が感動したのは、農薬を使うと、微生物も含めて生態系を壊すのではないかと心配しますが、その後も肥料など使わず農園を維持できているのです。町田さんの長い経験上、「何をどのように使えば、悪影響がない」という判断ができるということでしょう。

私は、これから果樹にもチャレンジしようと考えています。昨年春に植えたモモ、ナシ、リンゴ、ミカン、レモン、アーモンドのうち、ミカンとレモンは冬の寒さで枯れました。モモがもっとも生育が良く、小さいながら美味しい実をつけてくれました。ナシ、リンゴも順調に育っているように見えます。アーモンドは、植えた場所が悪かったのか、なかなか成長しません。

(モモの苗木2本のうち、1本については、よほど土壌との相性が良かったのか、信じられないスピードで成長を続けています。本当に不思議な現象です)

来春には、ブルーベリーを植えようと計画中です。

千葉県我孫子市の本社農場では、もちろん農薬を使うことは考えていません。しかし、「何をどのように使うと、生態系を壊さずに作物を育てらるか」という柔軟な考え方も、とても大事な気がしました。

いま、発想の基本にあるのが「多様な生態系」という考え方です。同じ品種の作物をまとめて栽培するときに、虫食いや病気が起きやすいように思うからです。

自然農法のビジネスを軌道に乗せるために、どんな品種をどのように作付していくのか、まだまだ研究課題は山積みです。

逆に、Haluの大型プランターなど、場所が狭くなるほど野菜は問題なくしっかり育ってくれることも分かってきたので、こちらの事業も面白いです。コンクリートの上に設置したプランターで、ものすごく良く作物が育っています。

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