あまりの異常気象
無肥料・無農薬の自然農法が発展すれば、この世界はとても住みやすくなるだろう。子供や孫も安心して、健康と長寿を得られるだろう。そんな理想を描いてきました。特許も取得できて、「さあこれから」と自分に気合を入れ直して頑張ってきましたが、最近は心が折れそうになります。
とくに今年の気象については、いままで頑張って学んできたことが、すべて水泡に帰するのではないかと心配になるほど過酷です。
今年の立秋は8月7日でした。昨年は、秋冬用の野菜の種まきを始めましたが、今年はほとんど作業ができていません。酷暑で作業ができないことと、雨がまったく降らないため、耕耘もままならないからです。
先日、二つの台風が列島を襲いました。本当に久しぶりに雨が降ると待っていましたが、私の畑にはほとんど降らず、(というより、まったく降らなかったといってもいいぐらい)、畑は完全にカラカラに乾燥しています。こうなると、下手に耕して乾燥状態を加速させたら、生態系がひどく壊れてしまうかもしれません。なので、怖くて耕せないのです。
大量の雨が降り続くか、まったく降らないか。どちらも地獄です。
もちろん、被害が深刻な地域は、日本全体でいえば一部なのかもしれませんが、市場には野菜がかなり不足している状態が続いていると聞きました。もし、この秋に天候に恵まれない場合、今年は一年を通して農作物ができないという、文字通り異常事態になるのだと聞きました。
水が引ける水田とか、暑さに強い果実類は、むしろよく育っているという話も聞きますので、今年の酷暑がすべて悪いとは思いません。しかし、農業の形態は、大きく変化せざるをえないかもしれません。大雨か、大干ばつか。それぞれに適応した農作物の栽培技術が必要になるでしょう。
この環境が自然農法にとって優位なのか、不利なのか。まだまだ研究が必要だと感じています。
それにしても、この暑さはシンドイです。