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2018年6月

2018年6月25日 (月)

超・超高畝の効果~Haluの世界その22

久しぶりにHaluの世界の記事です。今回は、高畝の効果についてです。

千葉県我孫子市の本社農場は、利根川沿いにあり、砂地の畑です。総じて水はけは良いのですが、夏場の乾燥には苦しめられるという環境にあります。ところが、地面の下はどのような地形・地質になっているかわかりません。

約1.3haの農場のなかには、水はけが悪く、うまく野菜が育たない区画もあります。おそらく、真下のごく浅いところに硬盤層があって、雨が降ると水が溜まってしまうのではないかと推測されます。

これは、水田から畑に転換した農地も同じです。水田は、水が抜けないように50cmぐらい下のほうを重機で固めていますから、畑に変えても、その影響が大きく残ります。そこで──
Kimg1372
5月上旬のことです。ニューヨーク在住の日本人男性が本社農場にボランティアに来てくれた際、Halu農法の実習の一環として、手作業で高さ70cmの「超・超高畝」を造成してもらいました。そしてその畝に、小豆を播きました。写真は、草が伸びているので高さが分かりにくいと思いますが、畝の長さは約5mと短いものの、さすがに70cmの高畝は迫力があります。

(普通は、高低差が40cmあれば十分ですが、40cmの深さまで掘ったために、掘り出した土を上に乗せて、高低差が70cmになったのです)

この2年間、この場所はいつもジメジメしていて、厄介な雑草しか育たず、ちょうど何か対策が必要だと思っていたところです。70cmの高さでどのような変化があるか、楽しみにしていました。

さて、小豆の成長具体はどうかというと、他の場所で4月の中旬に播いた小豆よりも明らかに良く育っています。超・超高畝の効果がこれほどとは、あらためて新鮮な驚きを感じています。

地上には、いたるところに植物が生息しています。水はけが良いところ、悪いところ。温かいところ、寒いところ。雨が多いところ、少ないところ。それぞれの環境に適応した植物が育ちます。

そして、それぞれの植物には、それぞれ相方になる微生物がいます。当然、雑草の相方と、野菜の相方は種類が異なります(現時点では私の推測です)。野菜の相方となる微生物は、空気の通りが良くて、なおかつ適度な湿気がある場所を好みます。

肥料栽培でも「水はけが良く、水持ちが良い畑」が理想とされていますから、これは肥料を使う使わないにかかわらず、共通して重要なことです。ただ、違いを考えてみると、「通気性と保湿性のバランス」がある条件に達したとき、野菜の共生微生物が一気に繁殖するのだと考えています。そうなれば、肥料を使うことなく、健康で美味しい野菜がたくさんできる。そういうことだと思います。

70cmの高さでこれだけの効果が出ているということは、「通気性を高めることが優先度が高い」ということかもしれません。水はけが悪い場所で自然農法を試すなら、超・超高畝はお勧めです。

ちなみに、土壌微生物がどれくらいのスピードで繁殖するかご紹介しておきます。以下は専門書からの引用です。土壌微生物が増える速度は、種類によっても異なりますが、平均的に考えると、10時間ごとに2倍に増える計算になるそうです。すると、順調に繁殖すると10日間でなんと1,600万倍になります。

今回、70cmの超・超高畝で素早い効果が見られたもの、この微生物の繁殖力があればこそだと思われます。

2018年6月24日 (日)

中国語版もアップしました

Halu農法と歩屋の取り組みについて、このほど中国語版のページをアップしました。先日は、念願だった英語版のページができました。その英語をもとに中国語版ができました。少しずつですが、力を貸してくださる方がひとり、またひとりと増えてきて、自然農法、Halu農法の広がりを実感しています。

私は、自然農法の研究を始めることによって、とても体調が良くなりました。この1年ほどは、(以前に記事で書きましたが)、メタボな体型がすっかりスリムになりました。さらに、40年以上も手放せなかった頭痛薬から解放されました。

いま、本社農場は生き物のエネルギーに満ち溢れ、ただならぬパワースポットになりつつあるように思います。このようなパワースポットが日本中、世界中にできるようになり、だれもが充実した生活が送れるようになる日も、そう遠くない気がしてきました。

2018年6月22日 (金)

今年の四億年スイカ

Kimg1360今年は、千葉県我孫子市に拠点を移して3年目となり、土壌改良も順調に進んでいます。また、主力作物として自家採種を続けてきたスイカは、今年は苗づくりに力を入れてきました。その結果は──正直なところ、なかなか微妙なことになっています。

写真は、苗を定植して、比較的順調に育っているスイカの様子です。主枝を摘心して、側枝が伸び始めています。

ただ、この写真のスイカは本当に順調なのですが、全体としてはいまひとつです。畑のほかの作業に追われて、苗の定植が遅れてしまったこと。さらに、定植方法が未熟なため、しっかり活着してくれなかったことが原因だと思われます。

苗づくりには、改良途中の畑の土を使いましたが、苗そのものはよく育ってくれたと思います。しかし、いざ畝に定植したら、萎びてしまう苗が多く、難しさを感じています。

写真のスイカも、定植してしばらく、萎びていました。さらに、活着して成長を再スタートさせるまでにも、かなり時間を要しました。

これでは、種を直播したのとほとんど変わりません。(実際、直播したスイカは、とても元気に育っています)

Halu農法での夏野菜、とくにウリ科の苗づくりは、まだまだ研究が必要なようです。ウリ科は、このほかキュウリやメロンも苗を育てましたが、やはり定植でつまづいています。

来年は、もう一歩踏み込んで研究を続けるつもりです。

2018年6月21日 (木)

ハトとネキリムシ~害なのか、益なのか?

Kimg1346Kimg1343今年は、小豆、大豆、黒豆、金時豆、それに千葉特産の落花生をそこそこ多めに作付けしています。そのなかで、大豆がハトとネキリムシの食害に遭っています。

ハトは、発芽したばかりの大豆の双葉、つまりまだ豆の形が残っているところをそのままちぎって食べてしまいます。ネキリムシは、本葉が出てきたところで、茎の真ん中あたりをきれいにカットしてしまいます。

もちろん、ほとんど被害のない畝もありますが、逆に、発芽したばかりで丸坊主にされた畝もありました。これは結構、へこむものですね。

ところが──

しばらくすると、写真のように、少しずつ「復活」してくるのです。とくに、左の写真は発芽直後にハトに食べられた苗ですが、本葉が出てきています。右の写真は、ネキリムシに茎の途中を食いちぎられた苗ですが、双葉の付け根からそれぞれ脇芽が出てきて、かなり元気に再生しています。

種を播いてから1か月以上も経っていますが、再生するなら、それはそれで「あり」だと思うようになりました。というのも、千葉県北西部では、大豆の播種は6月末から7月初めに行われるのが通常なので、いま本葉が再生してくるのであれば、「6月末に播いた種」だと思えば、食害がなかったことになるからです。

また、ネキリムシに食べられた苗は、2か所から脇芽が出ていて、これは収量が2倍になる可能性もあります。となると、ハトやネキリムシの食害は、一概に害とも言えません。あらためて自然界の不思議な力を感じています。

2018年6月18日 (月)

未来への提案~いま私たちにできること

Gatag00004624歩屋のWebサイトに、「未来への提案」というページをアップしました。いまの日本にとても大きな危険を感じるのと、そろそろ本気で準備しないと取り返しがつかなくなる、という判断をしました。

といっても、提案は難しいものではなく、賛同者が集まればすぐにでも実施できる企画だと思います。簡単に書くと、自然農法による自給自足のコミュニティーを作ろうという内容です。

ここ数年、大企業によるデータ偽装などの問題が明るみに出ました。いまは政治と官僚に恐ろしい偽装が発覚しました。日本は本当に偽装国家だったのです。もっとも、一番大切な問題は、いまだに表に出ないままです。それは、食にかかわる業界のことです。

私は、もっと前に食品業界から内部告発が噴き出し、自浄作用が働くことで、日本が再生の道を歩き始めるものと考えていました。しかし、ジャーナリストとして能力不足だったと痛感しています。見通しが甘かった。いまだに食にかかわる問題は表には出てきません。生産・加工・流通・販売のすべてで、互いに首を絞めあい、このまま自然に死んでいくように見えるのです。

もともと心配性なのでしょう。杞憂に終わるならそれで良いのです。ただし、日本の将来に不安を感じ、何らかの手を打たなければいけないと直感している人は、少なくないと思っています。そうした人に向けて、ピンポイントで情報発信する段階に来ていると感じています。

いまの難しい時代を、生き残るにしても、繁栄するにしても、基本は「食の安定」です。これは議論するものではなく、自明の理というものでしょう。多くの人が本当は理解しているはずなのに、公で話題にならないのは、「私たちの気をそらそうとする力」が働いているからです。それが何かは、ここでは書きません。

食の歪みは心の歪みを生みます。身体の歪みも生みます。未来の日本を担う子供たちの発達の歪みが気になります。

そのことが気にならない人と、気になる人と、真っ二つに分かれる両極端な社会になっているように見えます。

2018年6月15日 (金)

肥料の大誤解~コピペ時代の弊害?

農業とか園芸に興味を持った人に向けて、どうしても伝えておかなければいけない情報があります。かれこれ4年も前に書いた記事で、その後も一度だけ記事で触れたことがありますが、ひょっとすると週に1度ぐらいの頻度で書き続けなければいけないのかもしれません。

それは、肥料に関する知識が間違っているという事実です。しかも、ネット時代になって、その古い知識をそのままコピーして転載するようなブログ記事も大量に出回る、いわゆる「コピペ」情報があふれているために、本当の情報が隠れてしまっています。

ひとことで書くなら、「肥料はそもそも必要ないけれど、たとえ使うにしても、化学肥料は土壌を汚染するだけで、ちゃんとした野菜は育たない」ということです。もちろん、窒素分の多い有機肥料も同じです(いえ、むしろ悪い場合もあります)。

古くからこのブログを読んでくださっている方は、すでに理解していることですが、肥料を使うと、「地上部が急激に大きくなる」現象が起きます。素人目には「良く育っている」と錯覚する場面ですね。ところが、野菜にとっては、地下でものすごく迷惑なことが起きているんですね。

では、核心部分をまとめます。

肥料の中でもとくに重要と言われる窒素肥料についてです。

ほとんどの日本のテキストでは、「植物は、窒素分をアンモニアか硝酸の形でしか吸収できない」とされています。それが、化学肥料の根拠になっているんですね。

しかし、事実は違います。

「植物は、窒素分をアミノ酸の形で吸収するのが基本であり、アンモニアや硝酸は、ほんの少ししか吸収できない」が事実です。

なのに、土の中にアンモニアか硝酸しか入れないとどうなるか? 本当はそんなもの吸いたくないのに、植物は無理やりアンモニアか硝酸を吸い続けることになり、不自然に地上部が大きくなるんですね。

自然界の植物(野菜も含む)は、アミノ酸を吸収するんです。

4年前の記事も、ぜひご参照ください。日本は、世界の農学会から取り残されていることがわかります。

2018年6月11日 (月)

日本が自信を取り戻すとき~無限食糧の思想

いまの日本に明るい未来は開けているのか?

福祉も教育も、経済も政治も、どれも閉塞感で息苦しいことこのうえなし。日本にかつての勢いや明るさは全く感じられません。言うなれば、“一億総自信喪失社会”という感じでしょうか。もはや何を目指しているのか、何をしたいのか、何を恐れているのか。外から日本という国を見たとき、きっと「得体のしれない不気味なゾンビのような国家」に映っているのではないでしょうか。

おそらく、このブログにたどり着くであろう人は、そんな暗い世相であっても、まだ前を向いて積極的に生きようとするエネルギーを残しているのだろうと推測します。しかし、そんな前向きな人生を送れる人は、全体から見ればごく少数になってしまったかもしれません。

いま私は、新しい農業技術の開発にほとんどすべてのエネルギーを費やしています。そしてこの技術は、日本はもとより、世界中の人々の未来を救うであろうと、かたく信じています。

人間が生きていくためには、食糧が必要です。その食糧を無限に作り出すことができる。その技術が日本古来の自然観に基づく自然農法であり、それを理論化したHalu農法です。

肥料も農薬も必要ないという自然農法は、日本発祥の技術です。しかし、西洋化してしまった多くの日本人は、自然と一体となった日本の思想をすっかり忘れてしまい、自然農法に関心を持つ人はごく限られています。

それでも先人たちは、個々に、少しずつ、無限食糧を実現する自然農法の確立に向かって歩いてきてくれました。いま、それらの実績を組み合わせて、ひとつの理論が見えてきた段階です。そして、あと少しで、自然農法は確かな技術になることでしょう。

そのとき、日本の経済は一気に再生し、繁栄の一途をたどるでしょう。そしてその技術によって、世界は飢えから解放され、戦争はなくなるでしょう。

先日、Halu農法の取り組みを紹介する英文が完成しました。もし欧米でHalu農法に関心を持つ人が現れたら、とてもうれしいです。しかし、その前に、日本でHalu農法の確立に向けてもっと協力者が現れて、日本で盛り上がってくれるのが私の本当の願いです。日本主導で世界の食糧問題を解決することができたら、日本は世界史に名を遺すことになるはずです。

2018年6月10日 (日)

英語版ができました!

ついにHalu農法の英語版ページができました。歩屋のWebサイトにめでたくアップいたしました。ニューヨーク在住の日本人男性のご厚意によって、素晴らしい英文にしていただきました。

私自身は英語があまり得意ではないので、英文のすべてがわかるわけではないのですが、一生懸命読んでみると、感動的なほど簡潔で、Halu農法のポイントが見事に描かれているように感じます。さすがプロフェッショナルの仕事だと、心より感謝する次第です。

自然界には、肥料を使わなくても、美味しい野菜がたくさんできる仕組みがある。その科学的な根拠を突き止めた──。そんな内容です。

肥料や農薬が大好きな日本の農業界では、なかなかHalu農法(自然農法)は受け入れられていません。しかし、アメリカやヨーロッパには、新しい技術を理解し、受け入れる素地があるそうです。

これまでにも、Halu農法の説明を外国語に翻訳してほしかったので、いろいろな方に助けを求めていたのですが、今回、ようやく念願が叶いました。

英語訳ができると、これをもとにしてフランス語訳できたり、中国語訳できたりする可能性がうんと高くなるそうです。

技術的には、ほぼ確立できたので、あとはスポンサーが現れてくれるだけで、一気に農業技術の革新が起きそうなワクワク感があります。本当は日本でそのムーブメントが起きてほしいのですが、この際、アメリカでもヨーロッパでも、どこでも構いません。

アメリカの砂漠とか、中国の砂漠とか、アラブの砂漠とか、アフリカの砂漠とか、オーストラリアの砂漠とか、インドの高地とか、そういったところが広大な耕作地に変わるイメージが膨らんできます。

2018年6月 3日 (日)

Haluのミニミニ菜園

Kimg1281Kimg1290_2自然栽培を身近に体験できるキットができました。このほど、千葉県松戸市のオーガニックスーパー「クランデール」さんで開かれたマルシェで販売スタートしました。

お客さんの反応は?

いきなりキットを並べて、まったく関心なさそうな人と、ものすごく敏感にキャッチしてくれる人に明確に分かれていた感じです。

Kimg1307「Haluのミニミニ菜園」は大根、小松菜の種を3回分ずつ計6回分と、肥料の入っていない黒土、栽培の手引きをセットにしました。価格は1,000円。なんといってもその特徴は、自然栽培で自家採種を続けている種を使っていることでしょう。

あまり一般に意識されていないようですが、種は、肥料や農薬の毒が濃縮されます。

たとえば、食品のアレルギーで良く知られている大豆、小麦、トウモロコシは種です。卵も、植物で言えば種に相当します。

いま、微量栄養素が注目されて、ブロッコリーやアルファルファのスプラウト(発芽野菜)がスーパーで売られるようになっています。確かに発芽時にはいろいろ有益な栄養素ができると言われているのですが、種から発芽したばかりですから、やはり毒物が心配なのです。

ですから、無肥料・無農薬の自然栽培で自家採種した種のスプラウトは、間違いなくお勧めの野菜です。それを自分で栽培するのですから、なおさら精神的にも良い効果があると思います。

キットは、クランデールさんで常設コーナーを設けてくださることになりました。

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