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2017年3月31日 (金)

農の道は真理の道~農業論その1

農業を取り巻く日本の情勢、世界の情勢に楽観していて大丈夫でしょうか。いま、Halu農法によるイチゴ栽培の研究中ですが、Haluのイチゴと、慣行栽培のイチゴを食べ比べてみて、「いまの農作物を子供の世代が食べ続けていけば、いずれ人類は滅びる」という妙な不安感に襲われました。

Halu農法でイチゴを育てているからには、慣行栽培のイチゴの味も確認しなければいけないと思い、今年はやむを得ず食べることにしました。ところが、舌が痺れるのです。初めは私の妻が気づきました。

「前は、これがイチゴの味だと思っていたけれど、Haluのイチゴを食べた後だから、はっきりわかった。舌がピリピリする。農薬の影響じゃないかしら?」

私も意識して味わってみました。ほんの少しですが、確かに痺れるようなピリピリした感じが残ります。この感じ、以前に外国産のアーモンドを食べたときに経験した痺れを思い出しました。

アーモンドを食べたときの痺れはひどいもので、数時間、口の中全体がマヒしたような感じになりました。それを過去2回も経験しています。もちろん、残留農薬の影響でしょう。商品としては出回ってはいけないものが、無造作に売られているのが現状です。

イチゴについては、アーモンドの痺れほどひどくはありません。しかし、確かにピリピリします。この感覚は、Haluのイチゴを食べていなければ、一生気づかなかったかもしれません。(Haluのイチゴを食べて、ピリピリした感じは一切ありません)

大抵の健康な人なら、毎日食べるものではありませんし、あまり問題にならないのかもしれません。それに、ちょっとした味の違和感があっても、人間はすぐに順応してしまいます。いつの間にか私の味覚も、かなり鈍っていたことを実感しています。

そんなこともあり、このブログに「農業論」という新しいカテゴリーを加えることにしました。Halu農法は、肥料や農薬を使わない、安全第一でしかも美味しく、量産できる農業技術として研究を進めています。しかし、農業技術であると同時に、本当の幸福な社会を構築していくために、とても大事な哲学を含んだ技術でもあると確信しています。そのことを、自分の頭を整理する意味でも、文章にしようと思いました。

人類の歴史、地球の歴史、宇宙の歴史をひもといたとき、この地球上に住むすべての生命が、みな関連し合って共存していることは自明の理です。そのことに気づかない現代人の多くは、たんに自分たちの食べ物をつくるためだけに肥料を使い、さらに農薬を使います。

そもそも不健康な弱い野菜や果物は、病気や虫に“淘汰”されるわけですが、それは自然の摂理にほかなりません。その摂理に反して、薬によって微生物や虫のほうを殺す現代農業の歪んだ考え方について、いま私たちは、きちんと正面に見据えて考え直す時期に来ていると思います。

まず大事なこととして、Halu農法は次のことを提案しています。
1. 誰一人排除しない。(子供から高齢者まで、障害の有無もなく働ける農場である)
2. 何一つ排除しない。(微生物も昆虫も雑草も、すべてがかけがいのない存在である)
3. いつでも心穏やかに和やかに。(怒りや不安なく、安心して過ごせる場である)

私たち人間は、幸せになるためにこの世に生まれてきます。それならば、みなが幸せになるために、大真面目に考え、工夫し、実行することこそ、一人ひとりの人間に与えられた使命ではないでしょうか。そして上記3点は、農場を経営する際の考え方でもあり、同時にみなが幸せに暮らせるコミュニティーのあり方でもあります。

まず、人間の生活に必要なことは、衣食住を整えることです。ありがたいことに、衣と住に不安を持つ人はほとんどいないでしょう。つまり、現代社会の不安の根源は、ずばり「食の不安定さ」にあります。しかも、衣食住のうち、「食」がもっとも優先度の高いテーマなのに、いまの政治は不思議なことにそこを問題視していません。政治だけでなく、マスメディアも、研究者も、その不安の根源から目をそらしているように見えます。

いえ、ひょっとすると、本当に見えていないのかもしれません。

ほんの少し、立ち止まって考えれば答えは見えてくるはずです。食が整えば、人は争わずに済むでしょう。スポーツの競い合いは、観戦しても楽しめますが、殺し合う戦争はいけません。食を整えるための「農の道」は、人類が幸せになるための「真理の道」であると思います。

以前、「農業の心は福祉の心」というテーマで記事を書いたことがあります。今回はさらに掘り下げて、「農の道」について考えてみました。

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