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2015年11月

2015年11月30日 (月)

CO₂の削減

国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)なる会議がパリで始まりますね。テロの起きたばかりでものものしい警戒態勢の様子がテレビ画面に流れています。

日本からは、安倍首相がCO₂削減の技術革新を提案するという話です。

私は、一連のニュースを聞いていて、いつも不思議に思います。CO₂を始めとする「温室効果ガス」なるものをいかに「出さないようにするか」ばかり議論されているからです。「大気中のCO₂を固定して減らせばいいのに。砂漠を緑化すれば、大量のCO₂を減らせるだろうに」と思うのは、私だけでしょうか。

以前、緑化の研究者に尋ねたことがあります。微生物の力を使って緑化する視点を持っていないのかどうか。すると、一蹴されました。研究者によると、「砂漠には、そもそも微生物があまりいない。だから、微生物を活用する視点はない」のだとか。

砂漠にいないのなら、移殖すればいいのです。植物と共生微生物を土ごと移植すれば、わずかな水があれば、微生物も植物もたちまち増殖して、超スピードで緑化できるでしょう。土壌微生物は、バクテリアなら10時間に1回のペースで細胞分裂するそうです。すると、10日で1,600万倍に増える計算になります。

植物が増えると、夜露で水分を補給できるので、なにも大量に水をくみ上げる必要もありません。ただし、肥料を使って植物を育てようとするのはまずいのです。肥料は大量の水を必要とするからです。Haluの理論ならば、簡単に緑化できるのに・・・。

とはいえ、これはあくまで仮説にすぎません。でも、近い将来、必ず実験してみたいと思っています。

Photo2ところで、畑の様子は、あまり変わり映えしていないというか、それなりに順調というか、微妙な感じです。今年の秋はダイコンがメインで、順調なものは、出荷できるレベルまで大きくなっています(写真左)。ただ、生育が思わしくないところもたくさんあって、あえて表現すると「成長具合はでこぼこ」状態です。

たとえば、写真右は、同じ畝で、同じタイミングで播いたダイコンですが、右側の列は順調で、左側の列はいまひとつ。畑全体を見渡しても、順調な株、いまひとつの株の差がかなり大きい感じです。そして、この光景が「土壌改良途中のHaluの典型的な姿」でもあります。

Photo_2Photo_3今年は暖かいので、アルファルファがまだ花を咲かせています(下段写真左)。土壌改良目的で播いたミズナも美味しそうに育っています(というか、美味しいです)。(写真下段右)

この秋冬野菜は、"豊作"にはなりそうもありませんが、12月から「そこそこ」出荷できるでしょう。なにより、来春以降、きっと素敵な畑になることは間違いありません。いまは、それで十分なのです。

ブログの更新があまりできていませんが、いま、来年からHalu農法の本格的な普及を開始するための準備を進めています。情報を整理したり、Halu農法の実践を希望する方を畑にご案内したり、さまざまな書類を作成したり・・・身体はドタバタしていますが、精神的にはとても穏やかで充実しています。

2015年11月 7日 (土)

有機肥料偽装問題の本質を考える

秋田市の肥料メーカーが出荷している「有機肥料」に化学肥料の成分が使われていた「偽装問題」が発覚し、メディアが大騒ぎしています。メディアが報道する論点は、「安心・安全の信頼が損なわれた」という肥料メーカー悪玉論です。

確かに、「偽装」という行為はモラルに欠けていますし、有機JAS認証を得ている生産者にとっては、その肥料を使ったことにより、認証を取り消される事態になる可能性もあります。こうなると実際の被害も大きく、モラルの欠如どころか、犯罪になってしまうでしょう。

しかし、この問題は、「善悪」の問題よりも、もっと深いところに問題の本質が隠されていると私は考えています。それは、ニュース番組を視ていたとき、記者の質問にメーカーの人が答えていた話の内容を聞いて、「やはりそうだよな」と思ったので、今回この問題についてブログに書いてみることにしました。

メーカーの人は、偽装の理由について「臭い」についてコメントしていました。つまり、肥料を乾燥する際、臭いが出て近隣から苦情が出ていた。そのため、臭いの元になる有機質肥料を減らし、化学肥料で補ったというわけです。私は、それを聞いて「なるほど」と得心がいきました。そして、このメーカーを断罪するのは酷な話だと感じたのです。

まず、臭いの元になっている有機質肥料って、要するに家畜糞です。はっきり言って、半端じゃなくクサイです。家畜糞が臭わなくなるほど完全に発酵を進ませたら、残る成分は無機肥料になります。つまり、「有機肥料=発酵途中の家畜糞=悪臭を伴う」は必然で、近隣住民とトラブルになるのも必至。となれば、有機肥料メーカーは、住宅の近くではそもそも営業が難しいということになります。逆に、住民に迷惑をかけずに営業を続けるなら原料(家畜糞)を減らすしか方法はありません。

メーカーの選んだ道は、近隣住民の生活(利益)を守ったという意味で、私は「なるほど」と思いました。

しかし、問題の本質はそこではありません。そもそも、悪臭のする原料を使って食べ物(農作物)をつくることは、自然の理に適っているのか、という疑問です。これは、家庭菜園で有機栽培を始めた人の多くも、いずれたどり着く疑問であろうと思います。

ところが、自分で野菜をつくることのない消費者にとっては、まず「有機野菜=安全」で、続いて「有機肥料の偽装=安全性と信頼が損なわれた」という一方的な結論にしかならないはずです。なぜなら、この問題を取材するメディアの人が、そもそも有機栽培や有機肥料についてほとんど知識がないからです。そういう人たちが今回の問題を取材したら、メーカーを叩く以外にしようがありません。

しかし、この問題がこのように発覚することで、「有機栽培」や「有機肥料」について広く議論する機運が生まれるのではないでしょうか。本当に有機肥料は良いものなのか? 臭いのする有機肥料を使う農作物は、本当に安全といえるのか? 

無肥料栽培「Halu」を広く普及させようと考えている私にとって、今回の問題発覚は、出るべくして出てきたものです。そしてこの問題が、無肥料栽培という未来農業の道を開く、大きな流れにつながるのではないかと感じるのです。

2015年11月 6日 (金)

Haluプロジェクト

ふと思いついた絵です。Haluは、人が生きるうえで最も大切な食に関する技術ですから、何にでも応用できると思います。おそらく、昨今の社会問題の多くに対しても、Haluの技術が役立つのではないかと考えています。

そのなかで、介護予防を目的としたHaluプロジェクトなんてどうでしょうか。

もともと、どの世代にも農業や家庭菜園は人気が高いと思いますが、肥料も農薬も使わないHaluの畑であれば、足腰は使いますし、畑の中にいろいろな命が共存していて、そこにいるだけで気分が良くなります。何より、“天然もの”に近い安全で美味しい野菜を食べることができます。

歳を重ねれば「介護される身になる」というイメージが先行している日本の社会ですが、私は「生涯現役」が原則だと考えています。我ながら良いアイデアだと思いますが、具体的な計画まではまだ浮かんでいません。これから畑の作業が少なくなる時期ですので、ちょっと頭を使って計画を練ってみるつもりです。

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