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2015年7月19日 (日)

安全な農産物の基準とは?~Haluの世界その11

「食の安全」という文字があふれかえっている世の中ですが、そもそも「安全な農産物」とはどんなものなのでしょうか──。

ちょうど今の時期、日本の‟原風景”とも呼ぶべき水田には、ラジコン飛行機から強烈な農薬が散布されています。距離が離れた私の畑のほうにも、臭いが漂ってきます。水田だけではありません。夏には、晩酌のお供になる枝豆。数日に1回は、防毒マスクをつけてシャワーのように薬を散布しています。

私の畑は、普通に農作物を出荷している農家の畑に囲まれていますので、肥料や農薬をじゃんじゃん使って栽培する様子を、自分のこの目で見ています。

この光景は、まず一般の消費者には届かないでしょう。テレビ番組では、旬の野菜を取り上げ、野菜農家の作業の様子を取材するシーンをよく見ます。しかし、農薬をじゃんじゃん使っている映像なんて、少なくとも私は見た記憶がありません。

生産者と消費者は、はっきり言うと「別の世界」で暮らしているように、私には見えます。それだけではありません。生産者と消費者の中間にいる「加工業者」「流通業者」「飲食店」にかかわる人の立ち位置も、私から見るととても不安定な状態に見えます。

1. 生産者は、本当に安全な農産物を、消費者に提供しようとしているのでしょうか。
2. 食品加工業者や流通業者は、本当に安全な食べ物を消費者に提供しようとしているのでしょうか。
3. そもそも消費者は、本当に安全な食べ物を求めているのでしょうか。

この問いかけは、まだ今の日本では「タブー扱い」かもしれません。多くの人が疑問に思いながらも触れてはいけないテーマになっている気がします。

しかし、私は自分が「安全な農産物」を求めたときから、このテーマに正面から向き合ってきました。ですから、初めから目指したのは無肥料・無農薬です。

農薬が健康を害するのはすぐに想像がつきますが、実は肥料もかなり危ないのです。家畜のエサに、大量の抗生物質が混ぜられていることは、いまや当たり前です。病気が発生すると、家畜は全滅します。抗生物質は不可欠です。それは、現代農業の野菜も同じです。病気に弱い。つまり不健康な生命体だということです。

その家畜から「不要なもの」として排出されたもの(糞尿)を、なんと今度は野菜づくりのために使っているのが現実です。そして、農薬は使わないという有機栽培。薬を使わないけれど、人間の手で‟害虫”をつぶしまくります。

この文章は、もちろん現代農業(畜産を含む)に対して、疑問を持っているという視点で書いています。ただし、先ほどの3点の疑問に対して、全く気にしていないか、または、気にしているけれど諦めている人たちを否定はしません。それしか選択の余地がなければ、おかしいと分かっていても、それを選ぶしかないのですから。

けれども、ここが私のスタートラインです。安全を脅かす要因とされる農薬と肥料、この両方を絶対に使わない。微生物資材やミネラルも一切使わない。それで農産物ができないのなら、この分野から手を引く覚悟をしていました。

ですから、Haluの安全の基準は、「何ひとつ畑に入れないで野菜を栽培する」という1点のみです。とくに「無農薬」よりも「無肥料」であることの重要性を理解してくれる人が、少しでも早く、少しでも増えてくれることを願わずにはいられません。

先日、「無肥料の野菜」という表現に対する一般的なイメージについて知り合いと意見交換していると、大変ショッキングな答えが返ってきました。「無肥料の野菜と聞くと、栄養価が低い野菜というイメージ」を抱く人が多いのだそうです。「食の安全」はもはや形骸化しているということでしょうか。

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