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2014年12月21日 (日)

6次産業化は失敗する!?

まだ露地栽培しか実践していない私の畑は、霜が降りて「ひと休み」状態です。作業がないと、あれこれ余計なことを考えてしまいます。

先の衆院選で自民党+公明党が(予想通り?)圧勝しましたね。農業についても当初の計画通り、「6次化」をしっかり推進していくような話がマスメディアに流れていました。農業にかかわる人や、農業に関心のある人は、実際のところどう思っているのでしょうか。

まず私の考えですが、6次化は間違いなく失敗するでしょうし、そもそも論として、関係者に対して失礼な政策だととらえています。この6次化というのは、「1次(生産)+2次(加工)+3次(販売)=6次」という数式を現したものです。

そして、「1次(生産)だけでは利益が出せないので、2次、3次の利益を補てんして、全体で黒字化しよう」という話の組み立てですよね。しかし、立ち止まって考えてみましょう。

いまだって農産物を加工する2次、販売する3次の事業者はたくさんいます。ただでさえ黒字を出すのに苦労しているのに、なんでわざわざ1次(生産)の赤字を補てんしなきゃいけないんでしょうか。本来なら、1次だけで黒字になるように舵取りするのが政治や学問の仕事ではないでしょうか。

6次化のメリットって、一つだけです。事業所を隣接するので、流通コストが省けるという一点です。それにしたって、最後は商品を運び出さなきゃいけないので、それほどコスト削減にはつながりません。

いまの農業は、構造的に赤字になります。肥料や農薬のコストがかかるからです。ここにメスを入れない限り、私たち人類の未来は開けてこないのではないか。

6次化のほかには、農地を集約してアメリカ式の生産方式を目指すような政策も言われています。これについては、ほとんどの農家が懐疑的です。山だらけの日本の畑をどうやって集約しますか?

さらに驚くべきは、植物工場への期待感です。私としては、知的好奇心をくすぐられる技術ではあります。天候に左右されない植物工場は、都会のオアシス的な役割は担えるでしょう。しかし、そこにかかるコストをどうやって償却するというのでしょう。日本全国に広げていける技術なのでしょうか。そもそも、液肥と薬で栽培した野菜で栄養価は十分なのでしょうか。無菌室で育った食べ物って、身体を健康にしてくれるんでしょうか。

こうしたことの検証がまったくないまま、一国の政策として進められています。疑問の声が表に出ないままです。どうも農業の分野に関しては、政府や研究者の方々が思考停止状態に陥っているのではないかと疑ってしまいます。

とはいえ、だからこそ無肥料栽培の未来は開けていると言えるのかもしれません。私もここまで来たからには、なんとしても無肥料栽培の技術を確かなものにしなければいけないと気を引き締めています。

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コメント

6次産業は足し算ではなく掛け算らしいですよ・・・と、そんなことはさて置き、
横内様ご無沙汰しております。
6次産業化や農地集約に対して考えが近いな~と思わずコメントしました。
私も6次産業化を進めることより一次産業だけで黒字になるしくみが必要だと考えていました。
農地集約についても、集約⇒大型機械導入⇒効率化?
はっきり言ってどこの国や地域の話をしているのだろう?って感じです。
大規模では管理が行き届かないでしょうが、小規模なら出来るので、強みを活かすことができれば打開できると思っているます。
【自然栽培でコストを掛けず品質勝負!】の方が私は問題解決に近づける気がしています。

こんにちは、ちんざんさん。お久しぶりです。そうでしたか、掛け算でしたか。間違った記述で申し訳ありません。といっても、掛け算となると数学的にはますます意味不明になりそうですね(^^)・・・たとえば赤字部門(1次)を0.6×黒字部門(2次)を1.1×黒字部門(3次)を1.1だと、結果は0.726になって・・・なんて余計な話ですね。(-_-;)

ここ1、2年の天候の変化が気になります。これまでの農業の常識では対応できなくなっていることは明白だと思います。おっしゃるように、コストをかけない農業生産の道を模索することは、もはや不可避だと思うのですが、不思議なほど日本でこの話が盛り上がらない点が気になります。

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