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2014年10月20日 (月)

夢の生物農薬!?~飛ばないテントウムシ

テレビ番組でショッキングな話を知ってしまいました。「害虫」であるアブラムシを駆除するため、飛ばないテントウムシをつくり出し、商品化したというものです。(調べてみると、今年の夏にニュースとして報じられていたようですね。気づきませんでした。)

近年、農薬の効かないアブラムシが繁殖しており、アブラムシを捕食するテントウムシを「生物農薬」として利用する技術だそうです。普通のテントウムシを放しても、すぐどこかに飛んで行ってしまうので、「生物農薬」として役に立ちません。そこで、品種改良して飛ばなくしてやれば、その畑に居ついて、アブラムシを食べつくしてくれるだろう、というものです。

これが現代農業の現実なのかと、胸が締め付けられました。わざわざ飛ばないテントウムシを創るなんて・・・

これを研究するのも、商売にするのも、原則としてそれは人間の自由だと思います。しかし、それをメディアが「夢の〇〇」と価値判断していることに驚き、やるせない気持ちになります。

そもそも自然界では、アブラムシのいるところ、必ず数種類のテントウムシがいるものです。ところが、農薬を使うからテントウムシが逃げ出すのです。しかも、アブラムシは農薬に耐性を持つため、どんどん増える。そこで、テントウムシを飛べなくして、アブラムシを食べさせようと。

テントウムシは飛べないために、農薬だらけの畑から逃げたくても逃げられません。

PhotoHaluの畑には、アリ、クモのほかに、テントウムシも常駐しています。かれらは、畑の生態系を維持する有能なハンターです。アリとクモは、畑に霜が降りるまで働いています。テントウムシも、11月いっぱいは働いてくれます。

「テントウムシがどこかに飛んで行ってしまう?」

ありえません。そこにエサがある限り、エサを放っておいて飛び去ることなどありません。

もっとも、現代農業を前提に考えるなら、生物農薬として飛ばないテントウムシを開発することが、むしろ当然の流れなのでしょう。けれども、私には、生命の尊厳を傷つけるような行為に感じられて仕方がありません。

完全な無肥料栽培なら、そんな心配はしなくて良いのです。自然界の「バランスを取ろうとする力」がちゃんと働いて、特定の害虫が大繁殖することはありません。肥料も農薬も使わないから、お金もかかりません。

自然界のテントウムシがたくさんいる畑は、とても気持ちが良いですよ。

*写真は、2012年6月、土壌改良中の畑で、アルファルファ(マメ科)についているテントウムシの幼虫を撮影したものです。わずか50㎝四方の範囲に、6匹の幼虫(ナナホシテントウ)がいます。

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コメント

こんにちは!久々のコメントで失礼します。
飛ばないテントウムシ・・・心中お察しいたします。
生き物が住める環境であれば必要の無い技術だと思います。
害虫・益虫の分類は人の都合、自然状態であれば必要な存在が必要なときに現れ、必要が無くなれば居なくなると思うんですけどね。

ちんざんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いまミズナが育っているところでは、ナノクロムシが結構いるんですが、全体からみればどうということはありません。
それに、ナノクロムシも含めて、すべての虫が愛しくさえ感じます。
そう思えてくる今の生活は、とても充実しています。(^^)

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