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2014年9月24日 (水)

そもそも、なぜ肥料を使うのか~Haluの世界その7

完全な無肥料栽培は、絵空事ではありません。何も私の畑だけではなく、実践現場は各地にあります。昨年10月、この道ではパイオニアともいえる自然農法成田生産組合の組合長、肥沼一郎さんにお会いしてきたとき、見事なニンジン畑を見せていただきました。

少なくとも私の畑と、肥沼さんの畑は、同じ原理で野菜ができているように感じます。その大きな共通点は、「匂いがあまりないこと」です。ただ残念なことに、成田生産組合のメンバーの方々は、土壌微生物については「よくわからない」とおっしゃっています。野菜ができる仕組みとして、「植物の力」と「土の力」を挙げています。


ところで、完全な無肥料栽培について理解し始めると、大きな疑問が湧いてきます。

「なぜ、いまの農業は肥料を使うのか?」

当然ですね。私は、この点について次のように考えています。

いまから1万年前の遺跡に原始的な農業の形跡が見られるそうですが、本格的な集約農業は約7,000年前の「文明の起こり」のころだそうです。当時の農業は、どんな感じだったのでしょうか。

完全無肥料栽培Haluは、特定の形をした畝を立てます。しかし、何もせずとも共生微生物が繁殖するような土地では、ただ種を播くだけで、美味しい作物がたくさん実ったことでしょう。

集約農業は、そんな「良い土地」で始まったのではないでしょうか。

すると、「良い土地」には人が集まってきます。都市化が始まるのです。そして人が集積すると、ある問題が発生します。排泄物の処理です。

溜まる一方の排泄物は何とかしないといけません。そこで、排泄物を再利用する技術として、「肥料」が生まれたのではないでしょうか。

人が増え、世界のあちこちに拡散するようになると、さすがに「良い土地」ばかりではありません。とくに水はけの悪い土地では、共生微生物が繁殖せず、作物が思うように育たなかったでしょう。当時は、もちろん「植物と微生物の共生」などという知識はないでしょう。

必然的に糞尿を発酵させる(時には半なまの)肥料を使わざるを得なかったのだと思うのです。

しかし、いまは素晴らしい下水道技術があります。実際、人間の糞尿は使いませんが、それでも牛や豚、鶏、馬の糞を使っています。私は、毎年春と秋、この糞の臭いがあちこちに漂うので、そのたびに気持ちが暗くなります。排泄物を土に埋め混ぜ込む行為には、どうしても馴染めないのです。

いまは、家畜糞をメタン発酵させて燃料(メタンガス)をつくる技術があるのですから、「すべてエネルギーの再生に使ったほうが良いのに」と心から思うのです。

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Halu農法の理論」カテゴリの記事

コメント

はじめまして!いつも拝見させていただいています。
数ある自然農法のブログでも理論整理されているものは少なく、大変勉強になります。

私は役場職員で農業関係の仕事に携わっていますが、農業経験は体験程度の人間です。
色々調べているうちに自然農法の事に辿り着き、「今からの農業はこれだ!」と直感的に感じたものの、理論的に整理されている情報がほとんどなく、他人に勧めるのも躊躇していました。しかし、こちらの情報のおかげで、小さな一歩ですが踏み出すことができました。
仕事上、4H(青年農業者)団体と接する機会が多いのでプロジェクト活動としてやってみないか投げかけ、やってみることになりました。
まず、昨年の活動で耕作放棄地解消をした圃場を利用し、畝の中に空気を送ることを一番に意識して畝を作ってもらいました。(畝幅はこちらのブログを参考に約120cm、高さは炭素循環農法実践者を参考に約60cm、畝が崩れるのを防止するため解消時に出た笹や雑草を畝間に敷き詰めた。【土には混ぜない】)
今年度は試験圃場に合った作物を模索しようということで、8品目ほどやっています。
ほぼ放置状態でしたが、特にピーマン系が好成績で今も成り続けています。
イノシシにやられて最後まで生育が見れなかった品目もありましたが、まずまずの結果が得られたと思っています。

来年はピーマン系を栽培して収量調査(慣行栽培と比較)を薦めてみようかと画策中です。
今後を担う若者から自然農法が拡大することを願っています。

乱文乱筆のうえ長いコメントで申し訳ありません。

ちんざんさん、コメントありがとうございます。とても励みになる取り組みで、元気をいただけます。一度、畑の様子なども拝見できたらと思います。
よろしくお願い申し上げます。

早速のお返事ありがとうございます。
関東方面は台風の影響が大きかったようですが横内様は大丈夫だったでしょうか?
畑の様子は意見交換など出来たら嬉しいので大歓迎です。
ただ、先のコメントのとおり【ほぼ放置状態】で現在畑とも言えない感じなのでとてもお見せできるような状態ではないですよ。
それよりもこちらが拝見しに行きたいくらいです。
九州からなのでなかなか機会が無いかもしれませんが、チャンスがあればお願いします。
研究・実践・執筆等々大変とは思いますが、応援しております。

こちらは強烈な雨で、溝が冠水しました。ただ、ある程度畑の外に排水できるよう溝を切っておいたので、多少は助かったように思います。
 
これからは、「異常気象」が「平年並み」に定着してしまうかもしれませんが、完全な無肥料栽培は、きっと異常気象に負けないと考えています。
 
今後とも、良い情報交換ができるよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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