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2014年8月

2014年8月21日 (木)

ブログの名称を変えました

本日、ブログのテーマを変更しました。自然農法を志して三年半になりますが、この一年ほど、従来の自然農法と自分が見ている畑の状態は、何か違う気がしていました。

世間では、有機農業なのに自然農法とPRする生産者の方がいらっしゃいます。あるいは、微生物のエサとして高炭素資材を畑に投入するのも自然農法だそうです。

私も初め、発酵木材チップや生の竹チップを試したり、高価な微生物資材を試したり、仕入れた情報のすべてにチャレンジし、すべて失敗しました。

結局のところ、なぜ失敗したのかわかりました。自然農法に関する情報は、とにかく肥料栽培から無肥料栽培への転換が前提になっていたのです。つまり、正真正銘の痩せ地で無肥料栽培を実現するノウハウは、どこにも存在しなかった、というのが私の結論です。

そこからまさに背水の陣。農学の知識を一から学び直し、教科書には書かれていない最新研究の成果を調べに調べ、ようやく一本の道筋を見つけました。今年、私の手に収まった大玉スイカやカボチャは本物です。何も使わずとも、こんなにすごい野菜が作れるのです。

私一人が大騒ぎしたところで何が変わるわけでもないのですが、「新・自然農法」と呼ぶことにし、頭を整理しながら、これからの経過をブログでお伝えしようと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2014年8月18日 (月)

大玉スイカようやく

MPhotoようやく大玉スイカが収穫できました。昨年のL玉には届かず、5㎏のM玉が3個。土壌改良中で、しかも初めて野菜をつくる畑であることを考えれば、よくできたと言えるかもしれません。(大きなスイカはまだ畑にあります)

きょうは姪っ子たちが遊びに来て、収穫を手伝ってくれました。草に隠れている大玉スイカを見つけて大喜びしていました。また、スイカの素直な味に驚いていました。

Photo_2スイカと共生する微生物は大気中に浮遊しています。その微生物たちが畑に漂着しても、それだけではスイカと共生することができません。共生関係に導くためには、漂着した微生物がうまく繁殖できるよう「畑の形」を整える必要があります。畝の高さ、幅の広さ、その最適値を発見しました。

今年は想定外の大雨、長雨に苦しみましたが、それでも大玉スイカが実ってくれました。そして、昨年の千年猛暑、今年の大雨を乗り越えた強い種が、たくさん採れています。来年は安心して、自信をもって作付できます。これこそが、無肥料栽培の真髄ですね。ありがたく思います。

2014年8月16日 (土)

PR用写真

PhotoPhoto_2畑で作業している姿は、自分で見ることはできません。先日、スイカ、カボチャを持っているポーズ写真を家族に撮影してもらいました。やや表情が硬い感じもしますが、確かにスイカとカボチャを抱えている自分の姿です。本当にここまで来られたのだと実感し、感謝の念にたえません。

メロンは大雨の大被害を受けましたが、スイカ、カボチャは来年に向けて良い結果が出たと思います。

今年、いろいろな方が畑に来てくださいました。そして、大変興味深いことがありました。それは、価値観の変化です。

自然農法とか、無肥料栽培とか、言葉ではいくらでも表現できます。けれども、それを五感で理解してもらうことは至難の業です。私自身は、とても多くの人に「肥料や農薬はおろか、雑草も漉き込まないし、微生物資材も使っていません」といったことを言葉にして、何度も伝えてきました。

けれども、それが「伝わった」という実感を持てずにいました。どんなに言葉を尽くしても、ほとんどの人は、完全な無肥料栽培を信じることはできないのです。肥料(もしくは土壌中の養分)で農作物を作るという固定観念は、おそらく私の想像を超えるほど強固なものなのです。

ところが、今年の畑を見た方々は、同じようなことをおっしゃいます。「いままで肥料を使っていた農業って何なの?」という疑問です。あるいは「水や肥料が必要だと学校で教わってきたことって何なの?」という疑問です。本当に何も使わず野菜ができるなら、確かに肥料は必要ありません。もちろん、使っても構わないのですが、使わずにできるものを、わざわざ使う必然性がありません。

もっとも、そもそも私自身が自分の畑を見て、ようやく実感できたことです。つい最近までは、「畑をどうやって肥沃にしていくか」に、強くとらわれていましたから。

1畝に数十個のスイカが成っている様子を自分の目で見ると、しかも、病虫害のないスイカを目の当たりにして、価値観の土台が崩れるのだと思います。同時に、偏った価値観から解放される喜びを、みなさん味わっているように見えます。

農業の世界では、肥料をうまく使って健康で美味しい野菜をつくる農家もいます。私から見れば神業の持ち主です。しかし、それは私の目指すところではありません。肥料や農薬というコストをかけず、どんな土地でも農作物ができる。そのことによって、食の不安をなくすこと。それが目標です。

世界中に食べ物があふれる社会は、きっと実現できる信じています。

2014年8月12日 (火)

スイカの収穫も終盤です

Photoスイカの収穫が終盤に入りました。大雨の影響もありましたし、私の栽培技術の未熟さもあって、大玉スイカ500個の目標は厳しい状況になりました。

スイカのサイズとしては、小玉~中玉。数は200個強といったところです。半月前から枯れ始めたスイカを収穫して、毎日味見していましたが、先週から一部のスイカをスーパーで販売していいただいています。先日の記事でご案内した通り、千葉県松戸市のスーパー「クランデール」です。

スイカの中身は、未熟なのものがあり、あるいは熟し過ぎて酸っぱくなったものもありました。梅雨明け後、急に枯れ始めたので、ぎりぎりまで熟成させようと、畑に長く置いたからです。さすがに酸っぱくなっているスイカは初めて経験しました。

ただ、よく考えてみると乳酸発酵しているわけなので、身体に悪いことはないはずです。私は人生で初めて、通算で1か月近くスイカを食べ続けています。酸っぱいスイカは一度きりでしたが、お腹を壊すことはなく、大変順調です。(さすがに酸っぱいのは販売できませんが)

スイカを食べ続けて、身体に明らかな変化が出てきました。それは味覚です。いろんなものを食べたとき、いままで気づかなかった雑味を感じるようになりました。とくに外食したときは、雑味というより変な味に悩まされます。

Photo_2Photo_3ところで、7月29日に収穫したカボチャ(2.1㎏)を食べてみました。出汁で煮付けたものは、素直な良い香り、きめの細かい食感、そして十分な甘さ。どれをとっても素晴らしい味です。種もたくさんあります。乾燥中なので、まだ数えていませんが、400~500個はありそうです。

昨日収穫したカボチャは11個。大きいものは2.9㎏で、平均2.5㎏ほどです。来年は、目いっぱい作付しようと考えています。



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2014年8月 7日 (木)

現代農法の相違点(一部修正)

Photo前々回に書いた「現代農法の相違点」について修正しました。項目も1つ増やしました。前回の表を眺めていて、複数ある「自然農法」の考え方について、1つの視点でだけ表現してしまったため、現状を正しく表していないと感じました。

自然農法(自然栽培)は、じつに多くの実践者がいます。プロ農家もいれば、家庭菜園をたしなむ愛好家もいます。どう考えても「有機農法」だと思われる栽培方法なのに「自然農法」と表現する実践者もいます。

もちろん、どれかを排除するつもりはなく、なるべく偏りがないように区分しないといけません。そこで、もう少し詳しく分類してみました。

追加項目は「植物が育つ理由」です。別の表現をすると「植物が育つ仕組み」です。なかでも、自然農法については、柱となる考え方が2つあります。1つは「微生物の死骸が養分となって土壌が肥沃化すること、それと植物の力」。もう1つは「土の力と植物の力」です。同じではないかと言われそうですが、全く違います。というのも、後者は微生物の存在を考慮していないからです。

たとえば、奇跡のリンゴをつくる青森県の木村秋則さんが責任編集者となっている「木村秋則と自然栽培の世界」(日本経済新聞社)では、はっきり微生物の死骸が養分化すると書かれています。そして植物の持つ力が大きいとも。

一方、自然農法の先駆者である岡田茂吉さんの理論を基にした自然農法は、微生物の存在を考慮せず、「土の力」で通しています。もちろん、植物の力も重視しています。

上記のどちらも自然農法(自然栽培)と呼ばれています。けれども、私の畑で起きていることは、そのどちらとも違うのです。微生物の死骸が養分となるのではなく、生きた微生物が植物の養分を放出している、と考えているのです。もちろん、植物の力も大きいと思います。連作するほどに品質が良くなっていきますから。

そして、このように並べてみると、栽培方法がそれぞれ全く違ってくることに気づきます。このブログでも、順を追って明らかにしていこうと考えています。



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2014年8月 5日 (火)

スイカの収穫とカボチャの様子

Photo今朝、スイカを11個収穫しました。大雨の影響を受け、梅雨明けと同時に枯れ始めたスイカたちです。重さは2㎏~4㎏。切ってみると、未熟な種もありますが、味はとても良いものです。熟した種は、可能な限り採種する予定です。

また、大雨の影響をあまり受けていないところもあり、順調に実が大きくなっています。数は、まだ200個以上あります。すべてが大玉とはいかないと思いますが、土壌改良中で、しかも初めて野菜を作付した畑であることを考慮すれば、上々の結果と言えるかも知れません。現時点の様子を見る限り、何とか来年につながりそうです。

21カボチャは自家採種2代目で、10個以上が順調に大きくなっています。平均して2㎏ぐらいの感じです。大きなものは3㎏以上ありそうです。よく自家採種すると先祖返りするという話を聞きます。中には写真のとおり、白いカボチャができて驚いています。とても興味深いです。



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2014年8月 4日 (月)

現代農法の相違点

Photo_3自然農法もしくは自然栽培と呼ばれている農法について、自分の畑で起きていることと異なる点が気になっています。「自然農法ノート」をまとめはしましたが、読んでいただいた方から、「これは、従来の自然農法ではない」という感想をたくさんいただくようになったからです。

前回、「農学」という観点から新旧の相違点をご紹介しました。今回は「農法」の観点から相違点をまとめてみます。

区別するのは、従来の肥料農法(慣行農法&有機農法)、自然農法(自然栽培)、そして現在私の畑で起きている事象を新・自然農法(仮称)としました。表は、4項目について比較したものです。このうち3項目については、前回の表と同じです。とても重要な項目だと考えています。

1. 窒素栄養の吸収形態
まず、窒素栄養の吸収形態ですが、自然農法に関する文献や、自然農法を実践している方々のサイトを拝見すると、かなり考え方に幅があって、基準はないようです。「植物が無機態窒素しか吸収できない」という知識に縛られているのかどうかは分かりません。少なくとも表のように、慣行農法であれ有機農法であれ、従来の自然農法であれ、無機態窒素を吸収することを前提にしているようです。

「有機態窒素を吸収する」と考えている場合も、例外扱いです。しかし、新・自然農法は完全に「有機態窒素の吸収」を前提にした考え方です。

2. 畑の肥沃度
これも、前項目に関連しています。「無機態窒素を吸収する」という考え方に共通しているのは、「肥沃な畑が野菜を大きく育てる」という考え方です。肥料を使わないという自然農法(自然栽培)でさえ、「時間をかけて森の土をつくる」ことを目指しています。つまり、あくまで土を肥沃にすることが目標になっているため、その途中でできる野菜は、どれも小さくなってしまうのです。

しかし、新・自然農法は、「100%有機態窒素を吸収する」という考え方に基づいています。植物がブドウ糖を根から放出し、微生物はその分だけアミノ酸やビタミン、ミネラル分を適量お返しします。そこに余分な栄養分はありません。つまり、畑が肥沃である必要はまったくないのです。

3. 微生物の働き
「畑を肥沃にする」ということは、微生物が有機物を分解したり、直接化学肥料を投入したりすることです。また肥料を入れない自然農法(自然栽培)では、微生物の死骸が植物の養分になるという考えが基本なので、それも「畑の肥沃化」と同じことです(微生物のエサを入れることによって微生物を増やす手法もこれにあたります)。

新・自然農法は、植物の成長に必要な物質を微生物が放出すると考えています。それらの微生物を「創造型微生物群」と呼びますが、微生物はアミノ酸、ビタミンなどさまざまな物質を放出していて、それが直接植物に吸収されるなら、微生物の死骸は関係ありません。

4. 根の働き
これも上記3項目に大きく関係しています。植物は光合成でつくったブドウ糖(糖類)を根から放出し、それをもらった微生物がアミノ酸やビタミン、ホルモンなどを放出して植物に供給しています。つまり、完全な「共生関係」です。

ところが、従来の農法には(自然農法や自然栽培でさえ)、根から放出するブドウ糖について考慮されていません。植物と微生物の共生という観点では、例えばダイズの根粒菌のように、植物と直接接触もしくは侵入している微生物だけを「共生」と呼び、根から離れた微生物との共生関係は、なぜか注目されていません。

根圏という言葉があります。根から1㎜以内を根圏と呼び、この中で植物と微生物が養分交換を行っていることは、専門書では明確に記述されている基礎中の基礎でもあります。それなのに、現実の栽培技術にこの知識が組み込まれていないことに、私はとても大きな疑問を抱いています。

以前にも書いたことですが、「農家の数だけ農法がある」といわれる現代農業は、この言葉に潜む矛盾に向き合う必要があると思います。「農家の数だけ」ということは、つまり農法に再現性がない証拠です。本来、農法とはだれが実践しても同じ結果を得られる方法のことを言うのであって、人によってやり方を変えなければ実現しないものは、もはや「農法」ではないと思うのです。



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2014年8月 3日 (日)

スイカの初出荷

Photo21本日、今年3度目の見学会を開き、スイカの出来具合を見ていただきました。大雨の影響を受けた畝のスイカが、梅雨明け後に枯れ始め、肥大せずに枯れてしまったものを味見してみました。

サイズはソフトボールより大き目のものから中玉くらいまで。実際に切ってみると、種も何とか熟していて、糖度も十分ということで、なんとスーパーでの販売をしていただくことになりました。

場所は千葉県松戸市のクランデールというスーパーです。もともと目標であった、普通の健康野菜として「だれにでも手軽に買える値段での販売」を目指していますので、きっと手ごろな価格でお店に並ぶことと思います。

今回は、大雨の影響を受けてしまったスイカでしたので、あまり大きくはないものばかりでしたが、お盆前後から8月下旬には、良い感じのスイカが収穫できると思います。

土壌改良中のこの畑は、今年初めて野菜を作ったので、ここまでできれば上等かもしれません。頑張ってくれているスイカに感謝の気持でいっぱいです。



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