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2014年6月24日 (火)

畑に養分はありません

Photo畑を見ていると、自然農法と肥料農法(有機農法や慣行農法)は、決定的に異なるものだと実感します。今年は、土壌改良中の畑にスイカとメロンを作付しており、やや生育にばらつきがあるものの、ほぼ満足のいく経過をたどっています。(ここでいう自然農法は、堆肥や緑肥も使わず、雑草も土の中に漉き込まない農法を指します)

ある程度野菜が育っている光景を見ると、「畑の中に養分がある」と解釈するのが常識だと思いますが、この畑に養分はありません。いかに土壌微生物と共生関係を結ぶかに、すべてがかかっています。

適切かどうかわかりませんが、オーケストラに例えてストーリーを考えてみました。

微生物を楽器演奏者に見立てます。彼らは、土壌のミネラルを集めるのが得意なカビや、空気中の窒素からアミノ酸やビタミンをつくるバクテリアなど、得意な楽器がそれぞれ異なります。それらが集まってオーケストラを結成します。

その名も「スイカ管弦楽団」。スイカ交響曲の演奏を得意とする集団です。もちろん、彼らの雇い主はスイカです。スイカは給料としてブドウ糖を配給し、楽団員は美しいハーモニー(アミノ酸やミネラル)を雇い主に届けます。(野菜によって、良好な共生関係ができる微生物集団は微妙に異なると考えられます)

スイカは、発芽と同時に、わずかですが光合成によってブドウ糖をつくります。そのうち半分を「給料」として楽団員に支払います。最初は双葉だけで光合成するので、作られるブドウ糖もごくわずか。払える給料も高が知れています。

ただ、このときの楽団員の人数は最低限で良いのです。たとえ小さな音であっても、スイカ交響曲の美しいハーモニーを届ければ、スイカは元気になってどんどん大きくなります。すると、光合成が活発になって、根っこから放出するブドウ糖、つまり給料がアップします。

楽団員は、給料が増えるたびに家族を増やし、奏でるスイカ交響曲は、音量も上がり、ハーモニーの質にさらに磨きがかかります。雇い主のスイカは、ますますご機嫌になって大きくなるのです。

とにかく、楽団員の増え方は「ネズミ算」どころではありません。畑の場合、微生物は10時間で倍に増えるといいます。ということは、10日もすれば、なんと1,600万倍にもなります。

いかがでしょうか。畑に養分が不要だという根拠は、微生物の圧倒的な繁殖力なのです。ただし、微生物が増えやすい「畑の構造」があります。これまでの3年間、ひたすら「どうすればオーケストラの団員が増えてくれるか」ということだけを念頭に、畑の形を研究し、ようやくひとつの答えにたどり着きました。

詳細はこのブログや、今年の新春にまとめたレポートに詳しくまとめましたが、この夏のスイカやメロンの成長具合を見ていると、この仮説はほぼ間違いないと考えています。日本では、無肥料栽培でLサイズ(6~7㎏)以上の大玉スイカを大量生産できる農家はいないようです。その第一号を目指して頑張ろうと思います。

*写真は、4月13日に種を直播きし、一番初めに着果したスイカの実です(着果7日目)。ほかの株にも次々と着果しています。

 
 


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